処刑!メガレッド 第15話
「おい、メガレッド!瞬様がお呼びだ」
翌日。
独房でぼんやりとしている健太のもとへ、あの覆面の男が現れた。
相変わらず目がギラギラと輝いている。
その目線は健太のペニスへ注がれている。
「どこ見てんだよ、変態!」
健太は強がると股間を手で覆った。
「…フッ!」
男は鼻で笑うと健太の腕を掴んだ。
「…痛ッ!!」
その腕の力の強さに思わず呻く。
「後でその体、ゆっくり遊んでやるよ!」
男はそう言うと健太の尻をそっと撫でた。
(…この声、確かにどこかで聞いた気がする…)
瞬のもとへ連れて行かれる間、健太はその声の主を懸命に探し出していた。
「風邪引くよ、健太」
瞬がニヤニヤして立っている。
瞬の逞しい体の下、下半身の付け根では、瞬のペニスがスーツの中で真っ直ぐに伸びている。
「…て…め…え…」
両腕を縛られ、全裸という何とも情けない格好で瞬を睨み付ける健太。
そのペニスは勢いをなくし、だらしなく垂れ下がっていた。
「これ、着けなよ」
瞬はそう言うと何かを放り投げた。
「デジタイザー?」
それを見た途端、健太の顔色が変わった。
「スーツはきちんと直しておいたよ。お前の雄姿、しっかり見せてくれよ」
「…」
健太は何も言わない。
そして目の前に放り投げられたデジタイザーも取らないでいた。
健太は躊躇っていた。
インストールした後の自分の変化に気付いていたからだ。
健太がインストールしてメガレッドに変身する。
そうすることによってパワーだけでなく、感度も増幅される。
瞬と裕作の行動も既に分かっていることだ。
(…そうなってしまうと、オレは…)
「おい、健太!」
気が付けば目の前に瞬がいた。
「うわあああっっっ!!」
突然のことにビックリして声を上げる健太。
「おら、インストールしろよ!俺達に処刑される前にね!」
すると瞬はちょっと見下した表情をし、
「それとも何か?俺達と戦う時は全裸で戦うってか?そのチンチンをブラブラさせて」
そう言うと瞬は健太のペニスをキュッと握った。
「あうっ!!てッ、てめえッッ!!」
健太はカッとなってすぐにデジタイザーを腕に巻いた。
そして、
「インストールッ!!」
と叫んだ。
瞬く間に眩しい光に体を包まれる健太。
次の瞬間、健太は再び真っ赤な光沢のあるスーツに身を包んでいた。
相変わらずの密着度だった。
いや、前よりもピッチリと締め付けてくる。
健太の腕や腹の筋肉、腕、足のゴツゴツ感までがくっきりとしている。
そして何よりも目立つのは健太の完全勃起したペニス。
そのくびれや先端の形、血管の一つ一つまでもがくっきりと浮かび上がっていたのだった。
(…しまった…!!)
健太が気づいた時には既に遅かった。
瞬には分かっていたのだ。
バカにされた健太は頭よりも行動が先だということを。
そしてもう1つ。
健太の感情。
(…な、…何だよ、…この…気持ち…?)
スーツを身に着けた途端、体中が疼いて仕方がないのだ。
ムラムラとし、息は上がり始め、何よりも、健太のペニスが少しずつ頭を持ち上げ始めてきたのだ。
「(こうなりゃ、自棄だ!)行くぞッ!!」
健太は瞬に向かってパンチを繰り出す。
しかしそれよりも一瞬早く、瞬は健太の懐に潜り込んでいた。
そして健太のビンビンに勃起しているペニスをキュッと揉み上げた。
「はあっ!?」
健太が素っ頓狂な声を上げる。
そして腰をくの字に曲げた。
「胴がガラガラだぜ、健太?」
「野郎ッ!!」
健太は瞬を捕えようとした。
しかしそれより一瞬だけ早く瞬が懐から離れたかと思うと、健太の背後に回った。
「今度は背後がガラガラ!」
次の瞬間、健太に激痛と鈍痛が走った。
後ろに回り込んだ瞬が健太の股間から腕を入れ、ペニスを後ろから鷲掴みにしたのである。
「ぐわあああっっ!!痛ってえええッッ!!」
声を上げるしか出来ない健太。
今ではペニスを触られると力が抜ける感覚に陥っている。
むしろちょっとでも触れられたら射精してしまいそうな勢いになっており、健太は必死にそれを堪えていた。
「地獄はまだまだこれからだぜ!」
瞬はそう言うとそのまま健太を後ろへ引っ張り始めた。
「うぐわあああッッ!!」
瞬が健太を後ろへ引っ張るたびにペニスが圧迫され、鈍痛が健太を襲った。
そして次の瞬間、健太は壁に投げ飛ばされ、激突し、足を投げ出してずるずると崩れ落ちた。