処刑!メガレッド 第10話
ビッ、ビリビリッ…!!
鈍い音が狭い部屋に響き渡る。
「フフフ。もう少しだよ、健太。もうすぐお前は素っ裸になるのさ」
「やッ、止めろォォッッ!!」
瞬の冷たい笑い声と、健太の絶叫が交錯する。
健太の体を防護している光沢のある真っ赤なスーツが、瞬によって少しずつ切り裂かれていく。
そのスーツは最早、体をどんな攻撃からも守るものではなく、ただのぼろきれ同然と化していた。
「…うわあああっっ!!!!」
間もなくして、健太はあまりの衝撃に悲鳴を上げた。
健太のスーツの上半身部分が、瞬のナイフによってあっけないほどに破られた。
そしてその逞しい肉体を瞬の目の前に曝け出したのだ。
「…へぇえ…」
瞬がホゥと溜め息を吐き、健太の胸に手を伸ばす。
「健太ってさぁ、かなり鍛えてたんだな?凄く逞しいよ。そそるよ、健太」
その時健太は自分の腹部に違和感を感じた。
それを目の当たりにした途端、健太の表情が変わった。
「な、何やってんだよッ、瞬ッ!?」
自分の腹部の違和感を目の前に、健太が叫んだ。
瞬が光沢のある紺のスーツの中から自分のペニスを引っ張り出し、それを健太の腹部に擦り付けていたのだ。
初めて見る、親友のペニス。
それは大きく太く、そしてどす黒い光を放っていた。
その先からは先走りがドロドロと溢れ出し、淫猥な糸を引いていたのだ。
「凄いよ、健太の腹筋。俺、物凄く感じちゃうよ」
「汚ねぇもんをくっつけんなよッ、変態ッ!!」
それでも瞬はその行動を止めない。
その表情は恍惚となり、健太の声は届いていないようだった。
やがて、
「んッ!!」
ドビュッ!!
瞬が突然、呻いたかと思うと、そのどす黒いペニスから勢い良く大量の精液が放たれた。
そしてそれは健太の腹筋の割れ目に水溜りを作った。
「…はぁ…、…はぁ…」
瞬が肩で息をしている。
「…健太ぁ…」
そう言うと瞬は健太の胸へ倒れ込んできた。
「なッ!!離れろよッ、変態ッ!!」
健太は体を捩ろうと必死に動かす。
だが思うように力が出ない。
健太と瞬は抱き合うような形で床に寝ている。
瞬が体を動かすたびに、瞬の放った精液でクチュクチュと淫猥な音が響く。
独特の匂いが健太の鼻を突く。
やがて瞬はゆっくりと起き上がった。
と同時にその胸部から淫猥な糸が垂れた。
「…健太も気持ち良くしてやるよ」
そう言うと瞬は倒れ込んだ拍子に自分の腹に付いた己の精液を掬い、それを健太の胸に塗りたくり始めた。
「やッ、止めろォォッッ!!」
健太が悲鳴を上げる。
と同時に瞬は体を再び屈め、健太の乳首にそっと舌を這わせた。
チュッ…!!
「はぁうッ!!」
健太の体に電流が走る。
「フフフ…。健太も何だかんだ言いながら感じてるんだ?」
(…キ、キモチイイ…)
次の瞬間、健太は呆然とした。
かつて仲間だった瞬の目の前で醜態を晒しているというのに、体は快楽を求めている。
そして瞬が与えて来る刺激を気持ちいいと感じてしまっている。
「(…オ、オレハ…。…イッタイ…?)…くっそォッ!!…おッ、俺はッ!!…絶対に…、…負けねぇぞォッ!!」
健太が叫ぶ。
乳首を瞬に舐められ、しゃぶられながら健太は下半身の疼きを再び感じていた。