悪夢のループ 第2部第2話


「…が、…岳…?」

背後からテツに羽交い絞めにされ、体をだらしなく伸ばして身動きの取れないガオレッド・獅子走。

「…う、…ウソだろ…!?」

その走の目の前には目をギラギラさせてにじり寄ってきているガオイエロー・鷲尾岳。
だが岳はいつもの岳ではなかった。
ダークオルグに「変心」させられ、欲望の塊−走を自分の手で滅茶苦茶にすること−と化していた。
その股間をスーツの間から飛び出させ、にじり寄るたびにビクビクと蠢く。

「てめぇっ!!岳に何しやがったッ!?」

岳の背後でニヤニヤとしているダークオルグに走は問い掛けた。

「ちょいとオレ様の下僕にしてやったのさ。コイツの下心を利用してな!」

「下心?」

走が尋ねる。
するとダークオルグはツカツカと岳のところまでやってくると、背後から岳を羽交い絞めにした。
そして後ろから手を伸ばし、岳の胸を撫で始めた。

「…はぅっ!!…んッ、…んあぁ…!!」

岳が喘ぎ、恍惚とした表情を浮かべる。
ダークオルグの指が岳の胸の突起を確実に責め上げている。

「コイツは相当淫乱なヤツだ。こうやって少し気持ち良くしてやったらコロッと落ちやがった。見てみろ!」

ダークオルグに指差されたところを見た走は目を疑った。
岳の股間。
それがさっきよりも大きさを増している。
しかもその先端からは先走りが後から後から溢れている。

「ほぉら、こうすると…!」

そう言うとダークオルグは岳の股間の膨らみをキュッと握った。

「んあああっっ!!」

岳が目を見開き、体をビクリとさせる。
ダークオルグはそのままそれをゆるゆると上下し始めた。

…クチュクチュ、…ニュチュ…

「あッ!!あッ!!んあっ!!」

その動きに合わせて岳が腰を上下に振る。

「どうだ、ガオレッド?仲間の淫乱な姿は?」

グチュグチュ、グチュグチュ…!!グチュニュチュ…!!

「あああああっっっっ!!!!」

岳の目はカッと見開かれ、口からは涎が垂れている。
そして股間の先端からは岳の先走りがボタボタと零れている。

「やッ、止めろォォッッ!!」

羽交い絞めにされた状態で走がもがく。
しかし、走の体にも異変が起こっていた。

(…何で…?)

走の股間。
何も刺激を与えられていないのに勃起していたのだ。
スーツの中で、真っ直ぐに臍の方へ向かって。

(…オレ、…岳の悶える姿を見て、…勃っちまったのか…?)

「んあああああっっっっ!!!!」

岳が絶叫する。

ドビュッ!!ドビュッ!!

岳の叫び声と何かの発射音で我に返った走。

「うわああああっっっっ!!!!」

目の前では岳が腰をピクピクとさせ、股間から白い噴水を上げていた。
そんな岳をダークオルグは放す。
岳は後ろへ大の字に倒れた。
その股間をピクピクさせて。

「ふははははは!!またイきおったわ!…おや?」

ダークオルグが走の股間を見た瞬間、火が付いたように笑い出した。

「なッ、何がおかしいんでぇッ!?」

「…こッ、コイツはイイ!!仲間の淫乱な姿で己自身を大きくさせているとは!さすが百獣戦隊ガオレンジャー、…いや、淫獣戦隊ガオレンジャーだな!」

「…てんめぇぇぇっっっ!!」

キレた走が飛び出そうとする。
その時だった。
それまで倒れていた岳がムクッと起き上がった。
そしてテツの束縛を振り解こうとする走の両足をしっかりと握り、その間へ右足を突っ込んだ。

「…や、…や…め…ろ…!!」

俄かに怯えた表情になる走。

「…ヤレ!」

ダークオルグが冷たく言い放った瞬間、岳の右足が激しく動き出した。

「んあっ!!んあああああっっっっ!!!!」

走の甲高い声が小さな倉庫に響き渡る。

「やッ、止めろォォォッッッ!!んああああっっっ、あッ、はあああ…ぁぁぁ…!!」

少しずつ走に快感の波が押し寄せてくる。

「(…や、…やべ…ぇ…)やッ、止めろォォォッッッ!!!!」

走は渾身の力で岳とテツの腕を振り解いた。

「あうっ!」

2人がバランスを崩して倒れる。
その隙を突いて横へ逃れ、何とか立ち上がった。

「…はぁ…、…はぁ…」

顔を上気させ、半ばぼんやりとしながらフラフラと立ち上がる。
その股間は大きく膨らみ、ベルトをパンパンに押し上げていた。

「これでも抵抗するか、ガオレッド?」

ダークオルグがテツの首を後ろから腕で締め上げた。

「…あ、…が…」

テツがバタバタと暴れる。その表情がみるみる蒼くなってゆく。

「コイツは一般市民だ。遊園地のアトラクションショーでヒーローを演じていた。それをオレが洗脳したんだ。だからほんのちょっとの力を加えればあっさり、あの世行きさ」

「何が言いたいッ!?」

走が怒鳴る。

「…お前が大人しくオレ達の言うことを聞かなければ、コイツも、そしてガオイエローも命はないってことだよ」

「…うぅ…」

走は唇をギュッと噛む。
そして握り締めた拳をワナワナと震わせた。
相当な怒りが走の全身に駆け巡る。

「…どうすれば…、…いいんだ…?」

「簡単なことさぁ♪お前がオレ達の言うことを聞けばいいんだ」

すると走の前に岳がやってきた。

「動くなよ、ガオレッド?ガオイエローがお前に奉仕してくれるそうだ」

すると岳の目がニヤリと笑い、口が開いた。

「走。腰を前に突き出せ!」

「…何を、…する気だ…?」

言われるままに腰をゆっくりと突き出す走。
すると岳はそんな走の股間に手を伸ばし、スルリと撫で上げた。

「…あッ…!!」

走は体をピクリと反応させた。

「なッ、何すんだよッ!!」

「動くなッ!!」

岳が怒鳴る。
その声にビクリとする走。

「アイツが死ぬぞ?」

「…クッ…!!」

怒りの表情で岳を見る走。
だが岳はただニヤニヤするだけだ。

「…く、…っそぉ…!!」

目をギュッと閉じ、ゆっくりと腰を前に突き出す走。

「…いくぜ?」

岳の手が走の股間に再び伸びてきた。
そしてその膨らみを優しく手で包み込んだ。

「んッ!!」

その瞬間、走の体にこの上ない電流が流れる。
その衝動で走は顔を上向かせた。

「…んッ、…クッ…、…ウゥ…ッ…!!」

岳の手が優しく走の股間を包み、妖しく撫で上げる。
走のボリューム感のある股間がゆっくりゆっくり、スーツの中で蠢く。
それと一緒に大きく勃起したそれはその先端位置を何度も変える。

「…んッ、…クッ、…はぁ…ッ!!」

そのうち、走の目がその焦点を失い、漏れる吐息が次第に大きくなり始めた。

「走ぅ、感じてんだ?」

岳がニヤニヤしながら言う。
そんな岳の股間の先端は黒く濡れ光っている。

「…るっ…せぇ…ッ!!…あッ、…は…ぁ…」

その時だった。

…キュッ、…クチュ…!!

「あ、あれ?」

岳がニヤリとする。

「走ぅ。ここ、濡れてきたぞぉ?」

走のスーツ、股間の先端がその光沢を失っている。
岳は指先を走の股間の先端に移動し、そこをクリクリと弄り始めた。

「んああああっっっっ!!!!」

走の体に更に電流が流れる。

…クチュ、…ニチュ…!!

岳の指に走の先走りが絡み付く。

「んあああっっ!!んあああっっ!!やッ、止めろォォォッッッ!!!!」

走は叫ぶより他に為す術はなかった。


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