引き裂かれた絆 第6話
「さぁ、兄さん。もっと気持ち良くしてあげるね!」
レツはそう言うと、ゴウと再びキスをした。
…チュッ、…チュル…ッ!!
お互いがお互いを求め、舌を絡ませ合う。
「…ん…、…はぁ…ッ…!!」
レツが大きく溜め息を吐く。
「…ん…、…んふ…ッ…!!」
ゴウもレツの舌を逃すまいと、必死にレツの舌を求める。
…チュッ、…クチュ…ッ!!
淫猥な音が洞窟内に響く。
「んっ!!」
突然、ゴウが体をピクリと反応させた。
「…レ…ツ…!」
レツのしなやかな指が、ゴウの体を再び這っていたのだ。
「…兄さん…」
潤んだ瞳でゴウを見るレツ。
「何てかっこいい体つきをしているんだろう。…羨ましいよ、兄さん…」
レツの右手がゴウの上半身を撫で上げる。
厚い筋肉に覆われた胸板、ごつごつに割れた腹筋…。
「でも」
レツがニヤリと笑う。
「ここは弱いんだよね?」
そう言うとレツは、ゴウの右胸の突起を指で引っ掻いた。
「んは…ぁ…ッ!!」
ゴウの体が再びピクピクと跳ねる。
「凄いよ、兄さん。乳首がこんなに勃ってきてる…」
体にぴったり密着しているスーツからでもくっきりと分かるほど、それはツンと勃ち上がり、紫色のスーツに異様な形を形成していた。
「ほら、もっと弄ってあげるよ!」
レツの指が、ゴウの胸の突起をクリクリと引っ掻いたり、つねったりを繰り返す。
「あっ!!あっ!!あ…は…ぁ…ッ!!」
ゴウが身悶えする。
そのたびに、ゴウの両腕を繋いでいる鎖がジャラジャラと音を立てる。
「フフッ!兄さん、いやらしい…」
レツはそう言うと、今度は左手でゴウの左胸の突起を弄り始めた。
「はあああッッッ!!!!」
両胸の突起を同時に弄られ、ゴウが目をカッと見開いて叫ぶ。
だがその声には張りがなく、力が抜けたような、何とも腑抜けた声をして
いた。
「…ほら、…ほら…」
レツのしなやかな指が、ゴウの胸の上で円を描いたり、上下に小さく震動したり、突起をキュッと摘んだりを繰り返す。
「あっ!!はっ!!ああ…ッ!!」
そのたびに敏感なゴウが喘ぎ声をあげる。
「兄さあん。指だけでこんなに感じていたら、次の攻撃には耐えられないかもよ?」
そう言うとレツはやや前かがみになった。
そしてゴウの胸の突起をペロリと舐め上げたのである。
「はあああッッッ!!!!」
ゴウの体がグインと弓なりになる。
…チュッ、…ジュッ…!!
ゴウの紫色のスーツが、レツが舐めることによってざわざわと音を立てる。
だがその音も、レツの唾液が混じり合うことによって次第に淫猥な音に変わり始めていた。
…チュッ!!
「あっ!!あっ!!」
…ジュルッ!!
「ああっ!!」
ゴウには喘ぐしか為す術がない。
…チュウウウッッッ!!!!
突然、レツがゴウの胸の突起をスーツ越しに吸い上げた。
「ふああああッッッッ!!!!」
ゴウが体をガクガク震わせ、艶かしい声をあげる。
「…フフッ!気持ちいい、兄さん?」
レツの目がキラリと光る。
同時に、レツの口元には涎のような跡があった。
「…はぁ…、…はぁ…!」
ゴウは息を荒くし、何度も小さく頷いた。
「じゃあ〜」
レツはそう言うと、
「もっと気持ちよくしてあげるからさ…」
と言って、ゴウに顔を近付けた。
「…キスしてよ、兄さん…」
レツがそう言った瞬間だった。
ジャラ…ッ!!
再び、鎖が動くような音が聞こえた。
「…ん…、…んん…ッ!!」
「…はぁ…、…はぁ…ッ…!!」
レツとゴウの吐息が混ざり合う。
…クチュ、…クチュクチュ…!!
同時に淫猥な音も聞こえ始める。
「…レツ…!…レツぅ…ッ!!」
「…兄さん…!…ゴウ…兄さん…!!」
舌を絡め合い、お互いに目を閉じて、お互いの口を貪り合う。
その時、レツはゴウに気付かれないように、ゆっくりと右腕を下ろしていった。
そして、ゴウの両足の中心、大きく勃起しているゴウのペニスに手を伸ばし、そっと包み込んだ。
「んんんッッッ!!!!」
突然のことにゴウが艶かしい声をあげる。
「…あぁ…!」
レツがうっとりした表情でゴウを見つめる。
「…兄さん…、…凄い…!」
レツの手の中ではちきれんばかりになっているゴウのペニス。
「…あ…あ…!」
まるで体に電流が流れたかのように、小さな声を出しながらゴウはブルブルと震えていた。
「…今度は、…兄さんのここ、…食べてあげる…」
レツの目が妖しく光った。