非番の情事 第9話
「…セッ、…センちゃん…ッ!!…もっ、…もうっ。…やっ、止めてッ!!」
バンが泣き叫んでいる。
初めて他人に扱かれて射精したバン。
初めて男の味を覚えたバン。
そんなバンが今度は男に初めてペニスを咥えられている。
もちろん、スーツ越しという障害はあるが。
「…ふ、…あぁ…」
バンの大きなペニスはドクンドクンと脈打ちながら、センの口の中で暴れている。
グチュ、グチュグチュ…、ジュッ…!!
センはバンのそれをしっかりと握り、舌を使って巧みに責め上げる。
「…あは…ッ、…んあ…ッ!!」
ペニスの先端を突付いたり、舌でグリグリと舐めたり。
ペニスの根元から先端へ向かって何度も舐め上げたり。
ピチャピチャ、クチュクチュ…
という音と同時に、
「…ん、…んんっ!!」
とバンが懸命に堪えている声が聞こえる。
「感じちゃってるのか、バン?」
センが優しくバンのそれを責める。
やがて。
ジュボジュボ…!!
「…あっ、…あっ!!…イッ、イクゥッ!!」
と突然、バンの声が大きくなった。
センは最後の止めを刺すかのように強く吸い上げた。
次の瞬間、
「…ふああああっっ!!」
というバンの悲鳴。
ドロ…ッ!!
精液が勢いよくセンの口の中に放たれた。
クチュ、クチャ…
「…セ、センちゃん…!?」
朦朧とする意識の中で、バンはセンを見ている。
センは目を閉じ、静かに口を動かしている。
バンの放った精液を味わっているのだ。
苦く、でも美味しい。
そしてゆっくりと音を立てて飲み込んだ。
「…や…ッ…!!」
バンが顔を真っ赤にして床にぐったりとなった。
「ご馳走様」
そう言ってセンはバンの大きく反り返っているペニスの先をツンツンと突付いてみた。
「あっ!」
バンには敏感すぎたのか、大きく体をバウンドさせた。
「…もう、…止めて…」
しゃくり上げながらバンが小さな声で言う。
しかしセンはそんなバンの懇願とは大きく違うことを言い放った。
「冗談だろう?俺はバンをもっと気持ち良くしてやりたいんだよね。バンだって気持ち良くてよがってたじゃない?」
「もう止めてよ、センちゃん!!…こ、こんなの、変すぎるよッ!!」
バンが泣き叫ぶ。
「泣くことないじゃない?さぁ、もっと気持ち良くしてあげようね」
そう言うとセンはまだ熱を帯びているバンのペニスを再び握ると、ゆっくりと口の中に含んだ。
グジュッ、ジュルッ…!!
「ひいいっっ!!」
バンが小さく悲鳴をあげた。
センはバンのスーツに付いた精液を綺麗に舐め取るかのようにゆっくりとしゃぶり続けた。
「…ひッ、…ううっ…!!」
バンがしゃくりあげているのが聞こえる。
そして息遣いが荒くなっているのも。
センはそっとバンのペニスを口の中から抜いた。
「今日はこのくらいにしておこう」
そう言うとセンは立ち上がり、携帯電話を取り出した。
それをカメラモードにセットし、その画面にバンの情けない姿を映し出した。
パシャ、パシャ
何枚か撮影し、バンをゆっくりと抱き起こす。
バンの顔は涙と汗とでぐしゃぐしゃになりセンを懸命に睨み付けている。
「また明日、同じくらいの時間にここで続きをしよ?逃げるとどうなるか分かってるよね、バン?」
センはそう言うとバンの目の前に、今撮影した画像を出した。
「!!」
バンの目が大きく見開かれる。
「じゃ」
センはそう言うと地下倉庫を出た。
辺りはすっかり真っ暗になっていた。
暫くすると、中からバンの咽び泣く声が聞こえてきた。