非番の情事 第7話
「…あッ、あッ…!!」
バンの喘ぎ声とも悲鳴とも似つかない声が、しんと静まり返った地下倉庫内に響き渡っている。
そしてもう1つ別の音も。
クチュ、クチュ…
あまりにも淫猥な音。
発生場所は大きく勃起し、先走りを垂らしているバンのペニス。
体と同じであまりに大きすぎるバンのペニス。
「…もうッ、…止めてくれええッッ!!」
バンが荒い息をし、泣きながら言う。
「止めちゃっていいの?止めちゃったら気持ち良くなれないよ?」
そう言いながらセンはバンのペニスを扱く手を止める。
「ああッ、やッ…!!」
途端にバンが狂ったように身を捩じらす。
「ほらぁ、止めてほしくないんだろう?」
センはそう言うと再びバンのビンビンに勃起したペニスを扱き始めた。
「…やッ、…やめッ…!」
突然、バンが悲鳴を上げた。
(…いよいよかな…)
センは取り敢えず、一度扱く手を休めた。
「どうしてほしいんだい、バン?」
するとバンはギュッと目を閉じたまま黙っている。
必死に耐えているようだ。
「きちんと言わないと止めてあげないよぉ?」
センはそう言うとまた扱き始めた。
「やぁッ、ああッ!!イッ、イきそうッ!!」
バンの声が一層大きくなる。
「きちんと言うまでこのままだよぉ?」
センは意地悪く扱いたり、手を休めたりを繰り返す。
そのたびにバンは大きく喘ぎ、体を仰け反らせる。
その間隔が徐々に短くなってきているのが分かった。
「…で、どうしてほしいんだい、バン?」
「…うう…」
「ん?」
「…もう、止めて…」
「このまま止めちゃっていいのか、バン?」
「…お願いだから、…もう、…止めて…」
「どうして止めてほしいんだ、バン?」
分かっていながらもセンは敢えてバンに揶揄を投げかけた。
バンを精神的にも追い詰めるために。
「…イ、イきそう…」
「だから、何がイきそうなんだ?」
すると暫くの沈黙の後、バンが呟いた。
「…射精…」
「え?」
「…射精…、…しそう…」
「気持ちいいのか、バン?」
センが尋ねるとバンは観念したのか、顔を真っ赤にし、目から涙を流しながら小さく頷いた。
「…もう、…離して…」
あんなに生意気な口を利いていたバンが急に大人しくなっている。
センの理性は制御が利かなくなっていた。
「…やだね!」
センはそう言うと再びバンのペニスを扱いた。
速く、しかも乱暴に。
「…あああっっ!!…イッ、イクッ!!…ち、ちきしょおおおおッッッ!!!!」
バンが絶叫した。
と同時に、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュゥゥゥッッッ!!!!
バンのペニスを握っていたセンの手にも感覚が走った。
ドクンと言う感覚。
その先端から飛び出したもの。
真っ白な、かなり濃い白色の液体。
それが十数回。
ビュッという音が聞こえそうなほど激しく飛び出し、ドクドクという感覚と同時に飛び出している。
そしてそれはバンの頭上をも飛び越え、周りに真っ白い斑点を描いた。