非番の情事 第4話


センに唇を奪われたバンは茫然と座り込んでいる。

(…ちょっと刺激が強すぎたかな?)

だがセンは待ってはいられなかった。
一刻も早く、バンを俺のものにしたい。

「(そろそろ行動に移すとするか。)…バン」

センはバンの名前を呼び、肩に手を置いた。

「…さッ、触るなぁッ!!」

突然、バンが叫んだかと思うとセンの手を跳ね除け、倉庫入口のドアに向かって駆け出した。

「バンッ!!」

センは入口寸前でバンを捕え、もう一度入口とは反対の地面に投げ倒した。

「退けよッ!」

バンがセンを睨み付ける。
顔を真っ赤にし、少し体を震わせながら。

「そうだ、バン。もっと睨め。もっと憎め。その方が俺はそそられる。その方が犯し甲斐がある」

センはそう言うとバンの両肩を掴み、思い切り全体重をかけて押し倒した。

「あ…」

突然のことにバンも抵抗出来ず、2人同時に地面に倒れ込んだ。
すかさずセンはバンの両手を捕え、バンの体の上に馬乗りになった。

「退けよッ!離せよッ!」

バンが必死にもがく。

「…うるさいヤツだ」

センはそう言うと近くにあった荷造り紐を取り、

「…覚悟しろよ」

と言ってバンの両腕を手首で1つに縛り上げた。

「な、何だよッ、これッ!解けよッ!」

バンが暴れる。
次の瞬間、センは立ち上がるとバンの横っ腹を蹴飛ばしていた。

「…ぐ…」

バンの顔が蒼ざめ、一瞬息が止まる。
そしてぐったりとなった。

「…大人しくしていればこんなことにはならなかったんだよ、バン」

センはそう言うとバンの体に再びのし掛かった。
腕は頭の上で縛り上げられ、足はセンの体の体重で動かせない。
バンは完全に固定されている。

「こんなに俺に面倒をかけさせて。こういう悪い子はお仕置きだね」

センはそう言うとバンにそっとキスをした。

「…い、嫌だ…」

バンは小さく呟き、その目からは一筋の涙が流れ落ちた。

「身体検査しなきゃ」

センはそう言うとバンの足の上に座り、スーツ越しに指先や手のひらでバンの体を撫で回し始めた。

「…あ、…んッ…。…やッ、…やめ…ろ…!!」

くすぐったいのか、バンが時々小さく声を出す。
センの手は微妙な動きを繰り返す。
特にバンの胸の小さな突起の上や周りでは。

「…ふっ…、…んんっ!」

その突起に触れるたびにバンは小さく喘ぎ、仰け反る。

「どうしたんだい?感じちゃってるのかい?」

センがそう問い掛けてもバンは目をギュッと閉じたまま懸命に堪えているようだ。
センはバンの胸の突起を指で弾いたり、コリコリと引っ掻いたりを繰り返す。

「…やっ、…ああっ!…んんッ…!」

バンが喘ぐ。

「どうしたんだい?言わなきゃ分からないだろう?」

そう言ってセンはまず、バンの胸の右の突起にスーツ越しにそっと口づけた。

「んああっっ!!」

バンは体を弓なりにし、大きな声を出す。
それに構わず、センはその突起を舌で転がしたり、チュッと吸い付いたり、様々な愛撫を与え続ける。

「やっ、止めろォォッッ」

バンの喘ぎ声は更に大きくなる。

「…じゃあ、反対側は?」

センは同じように今度は左側の突起に愛撫を始める。

「ひああっ!ああっ、ああっ!!」

バンが体をくねらせる。

(…いよいよだな。)

センはバンの乳首を責めながら、バンの中心でピクピクと疼き始めているペニスを見てニヤリと笑った。


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