非番の情事 第3話
センに背後から羽交い絞めされ、いきなりペニスを揉まれたバン。
「…あッ、…あん…ッ、…んあ…ッ!!」
その喘ぎ声は何とも淫らで、そんなバンは今、全身脱力した状態でセンに背を向けてへたれこんでいた。
「バン、こっち向けよ」
ひざまづいているバンは身動き一つせずセンに背を向けている。
「バンってば」
センは優しい声でバンに声をかけた。
しかし心の中では欲望が渦巻いていた。
(…どうやってバンを犯そうか…。どういう順番でバンの全てを頂くか…)
そのことでセンは既に興奮状態に陥っていた。
いつも冷静なセンが今は違う。
センのペニスは最初から痛いくらいに勃起し、スーツの前をはちきれんばかりに膨らませていた。
「バンッ!!こっち向けっつってんだろッ!?」
センはわざと乱暴に言うと、側にあったダンボールを蹴飛ばした。
その音にバンがビクリと反応する。
そしてゆっくりとセンの方を向き始めた。
「どうした、さっきの勢いは?」
センはわざと揶揄を投げかける。
バンの目からは正義感が消え失せ、今は怯えの色がうかがえる。
だが、さっきと変わらないものが1つだけあった。
バンのスーツの中心、バンのペニス。
それがさっきから変わらず、不自然な形で膨らんでいる。
この時既にセンは確信していた。
バンを確実にセンの物に出来ると。
一気に事を済ませてやろうかとも思った。
だがセンはそれをぐっと思いとどまった。
どうせ犯すなら、ゆっくりじわじわ犯した方が面白い。
「さぁ、バン。こっちにおいで」
センはそう言ったが、バンは尻餅を付いたまま、逆に後ずさりを始めた。
「どうしたんだい、バン?こっちにおいでよ」
分かっていながらそうやって言う自分がおかしすぎる。
センは笑いたくなるのを必死で堪えた。
そうしている間にも、バンは後ずさりを繰り返し、砂埃を吸収してお尻の部分が徐々に茶色になっていった。
「バンってばッ!」
堪えきれなくなったセンはバンに大またで歩み寄ると、ぐっと抱き寄せた。
「!」
バンは体を硬くしているだけで、他に何の抵抗も示さない。
(諦めたのか?)
「大丈夫だよ、バン。そんなに怖がらなくても」
センはそう言うとバンの両の頬を両手で挟んだ。
そしてゆっくりと唇をバンの唇に押し当てた。
「…ううっ…、…んんっ…!。…んんーッ!!」
バンが逃れようともがく。
だがセンは絶対に離さなかった。
バンのピンク色の、女ともキスをしたことがないであろう柔らかい唇の感触をいつまでも味わいたかったからだ。
それからセンは舌をバンの口の中に入れようとした。
「んんーッ!!!!」
この時はさすがのバンも離れようと懸命にもがいた。
「いつまでも抵抗するなよ!」
センはそう言うと座り込んでいるバンの腹部に思い切りパンチを入れた。
「…ぐ…あ…」
バンの口が開く。
すかさずセンはバンの口の中に舌を入れ、その口腔をくまなく舐め回した。
そしてバンの口の中全てを吸い尽くすように懸命にしゃぶった。
この間、バンは苦しそうな声をあげていたが、それに気を遣う余裕など、この時のセンにはなかった。