非番の情事 第35話


「…どうした、デカレッド?もう終わりか?」

センの目の前で倒れているバン。
センの心臓はバンにも聞こえてしまうのではないかというくらいドキドキと早鐘を打っている。

(…バン、…かかってこい!そしてお前はオレに徹底的にやられるんだ。…早く、お前のそのでかいペニスをこれでもかと言うくらい弄らせてくれ!そしてお前は滅茶苦茶に狂うんだ…)

「…くっ、…そぉ…!!」

バンがゆっくりと立ち上がる。
その演技の上手いこと。

「…偽者なんかに…ッ!!…負けてッ、…たまるかァァッッ!!」

そう言うとバンは、

「うおおおッッッ!!」

と叫びながらセンの方に突進してきた。
右手をグッと握り、パンチの姿勢を取っている。

「…フフフ…。…そう来なくっちゃ!」

センはそう言うとバンの右腕をガシッと掴んだ。
そしてそのままセンの方へグイッと引っ張った。

「うわっ!!」

バンがよろめく。
すかざすセンは、バンの体を捕え、後ろ向きにすると後ろから首を思い切り締め上げた。

「…うッ、…ぐぅッ…!!」

バンはセンの腕を振り解こうと、懸命にもがく。
その体は大きく仰け反っている。
チラリとバンの前の部分を後ろからセンは見てみる。
筋肉質な体の下に、少しだけ突出した部分がある。
バンのペニス。
少しだけ上を向いているようだ。
それが山を作っている。

「…フフフ…。…デカレッド。これから貴様はオレのおもちゃになるんだ」

「…な、…に…!?」

センはバンの背後から自分の大きく勃起しているペニスをスーツ越しにバンの尻に密着させた。

「あああっっ!!やッ、止めろッ!!」

バンがビクリとする。

「心配するな。ここは一番最後まで残しておいてやるよ」

センはそう言うとバンの首の締め付けを外し、ゆっくりと両腕を胸の方へ下ろし始めた。

「…まずはここからだ」

センはそう言うとバンの胸の周りでゆっくりと円を描くように両手を動かし始めた。

「…あッ、…はぁっ…!!」

バンが小さな吐息を漏らす。

(…本物のスーツより生地が薄いから、感じやすいかな?)

「何だぁ?感じてしまってるのか?」

「…やッ、…止めろ…ォッ…!!」

本当は滅茶苦茶感じてしまっているに違いない。
でも演技上、敢えて堪えているバンがかわいかったりする。

「もっと感じさせてやろう」

センはそう言うとバンの胸の突起に人差し指を立てた。

「うッ!!」

バンが更にピクリと反応する。

「食らえッ!!」

センはそう言うと両人差し指を振動させるかのようにクリクリと突起を弄り始めた。

「ああああッッッ!!!!」

バンが悲鳴をあげる。
まるで電撃のようにその振動を突起で受け止めているに違いない。

「やッ、止めろォォォッッッ!!」

バンの声が徐々に高くなり、途切れ途切れになってきている。

「…あ、…あ…あ…!!」

そうこうするうちにバンの膝がガクガクと震えてきた。

「どうだ、気持ちいいのか?」

「…ちッ、…力が…ッ、…抜けて…いく…ッ!!」

そのうち、バンの体から力が抜けたようになり、ガクリとセンの両腕に全体重がかかった。
センはゆっくりとバンを解く。

「…うッ…」

その途端、バンはセンの目の前で四つん這いになった。

「…はぁ…、…はぁ…」

バンは大きく息をしている。

「まだまだ。本当の地獄はこれからだぞ」

センはそう言うとバンを仰向けにひっくり返した。


第34話へ戻る    第36話へ進む


メニューに戻る