非番の情事 第34話
デカレッドのマスクを装着し、真っ直ぐにセンの方を向いて立ったバン。
スーツに身を包んだ体をしげしげと見るセン。
「…すっげぇよ、バンん」
「そかな?」
マスクの頭をポリポリと掻くバン。
腕、足のゴツゴツした感覚、程よく割れた腹筋が赤い光沢のスーツを一層際立たせる。
そして何よりも。
バンのペニス。
少しだけ勃起しているペニス。
その形がクッキリと浮かび上がっていた。
「そんなに見つめんなよォ。恥ずかしいじゃんかぁ?」
バンがマスクの中からそう言い、股間を手で隠す。
「隠すなよ、バン。もっとよく見せてよ」
センはそう言うとバンに近付き、股間の前で膝まづいた。
そしてゆっくりとバンの手を退ける。
バンは抵抗することもなく、あっさりと手を退ける。
そのペニスは上を向いて勃っている。
ゆっくりとそれに手を這わせるセン。
「…んあ、…んん…」
センのいやらしい手付きがバンのペニスを急速に勃起させる。
その刺激に反応してバンが声をあげた。
「凄いよ、バン。このまましゃぶりつきたいくらいだ」
センがそう言うとバンはそっとセンの頭に手を置く。
「…しゃぶって…、…センちゃん…」
「まだダメ」
センはそう言ってバンのペニスから手を離し、立ち上がった。
「設定はこう」
センはバンの処刑のシナリオを聞かせる。
「バンん。お前はデカレッドだ。それでお前はノンケって言う設定。つまり男にいやらしいことをされるのが大嫌いなんだ」
「分かってるよ!でもその快楽にどんどん溺れていくっと♪」
「そう。最終的にはバンは処刑されるんだ」
「いいよ。センちゃんに気持ちいいこといっぱいされたいから。…あ、やべ。また勃ってきた!」
そう言ってバンはペニスを弄る。
「まだ勃たせちゃダメだよ!オレが処刑する時に勃っていたら気持ち良くしてやらないからね!」
そう言ってセンはすかさずバンのペニスをギュッと握ってやる。
「痛ってェェッッ!!」
バンが声をあげる。
その痛みで少しだけペニスが萎えたのが分かった。
「また勃起させたらこうやって握り潰すよ?」
「…分かったよぉ…。…そういえばさ」
ふと何かを思い付いたように、バンが言う。
「センちゃんはチェンジしないの?」
「ちょっと待って」
そう言うとセンは隣りの部屋に行った。
数分後。
「お待たせ」
隣りの部屋から出てきたセン。
バンと同じようにスーツに身を包んでいる。
しかもマスクも付けて。
「…そ、それ…」
「?あ、ああ、大丈夫。バンと同じレプリカだよ。…さて」
そう言ってセンはバンとの間に少しスペースを置いた。
「よし。じゃあ、始めようか」
センがそう言うとバンはファイティングポーズを取った。
そして、
「行くぞォッ!!」
と言い、
「うおおおおッッッ!!」
と叫んでセンに向かってきた。
「でやあああっっ!!」
突進して来るバンが右手を繰り出してきた。
もちろん、スローペース。
それを避けるセン。
「ンなろっ!!」
今度は左手を繰り出すバン。
それも同じように避けるセン。
「避けてばっかいるんじゃねェよッ!!」
すっかり役になり切っているバン。
同じようにして何度もパンチを繰り出してくる。
「…フフフ。それがバンが持っている全ての力?」
などと悪態付くセン。
「てめえッ!!」
バンは今度はキックを繰り出してきた。
その筋肉質な右足がセンの左側に向かってくる。
その足をセンはしっかりと掴んだ。
「へぇ。いい肉付きだね、バン。噛み付きたいくらいに…」
センはそう言うとバンの足を揉み始める。
「なッ、何しやがんでぇっ!!離せよッ!!」
バンはそう言うと足を振り解いた。
そしてもう一度キックをお見舞いしてきた。
それを再びしっかりと受け止めるセン。
今度はそのまま後ろへ放り投げた。
「うわああっっ!!」
バンがそう言って後方へ倒れる。
その時、大またを広げて倒れたのでバンのペニスがスーツの中でビクビクと揺れたのが分かった。
「さぁ、そろそろ見せてあげよう。お前に快楽と言う名の地獄をね!」
センはそう言うと両手首をブラブラさせた。