非番の情事 第33話
ビュクッ!!ビュクビュク…!!
「…はぁ…、…はぁ…」
大きく息をして体をピクピクと震わせているバン。
その胸や腹には自分でぶちまけた精液が飛び散っている。
「…何いやらしいことしてんだよ、バンん?」
センはニヤニヤしながらバンに近付いた。
もちろん、スーツの股間からペニスをブラブラさせたままで。
「…セ、…センちゃんが…、…いけないんだぁ…!!」
センを涙目で見るバン。
「…センちゃんが、…イかせてくれないから…」
「だからって自分でオナニーしたの?確かに自分でオナってみなとは言ったけど」
するとバンは顔を真っ赤にして、
「…我慢…、…出来なかったんだよぉ…」
と言った。
「…ゴメンな…」
センはそっとバンにキスをする。
啄ばむように、優しく。
「…ん…、…ふ…」
バンが時折、声をあげる。
「気持ちいい、バンん?」
いつものセンの優しい表情。
バンがキュッとセンの首に腕を巻き付けた。
「…センちゃん…。…もっと…、…しよ…」
センはその時、静かにバンのペニスに手を伸ばした。
「んあぅ!」
バンが体をピクリと跳ねらせる。
射精した後でもバンのペニスは硬いまま、そして熱かった。
その先端からは精液がトロトロと溢れ出た。
翌日。
「おっはよっ、センちゃんッ!!」
いつもの元気な声が、センの低血圧の頭に響いた。
「…」
ぼぉっとするセン。
そんなセンの唇にバンがキスをする。
バンとセンは一緒に目を覚ました。
部屋がもともと近くなので、ついでなので一緒に寝たのだ。
本当はバンはもっとセンに甚振ってほしかったようだったが、それは今日やってやるからと言って寝かせた。
もちろん、その前にセンのをしゃぶり、イかせることを強要したが。
「おはよ、センちゃん」
センが目を覚ますとバンは既に起きており、センを見てニッコリ微笑んだ。
スーツは解除しており、上半身裸のまま。
「何だよ、バンん?オレの寝顔を見てたの?」
するとバンはニヤリとし、
「かわいかったよ、センちゃん!」
と言った。
「…で、約束だよね?オレを気持ち良くしてよ!」
と早速言ってきた。
「バンん…」
小さく溜め息を吐くと、センはゆっくりと起き上がった。
こちらもスーツを解除して上半身は裸だった。
「…バンん。起きたてから元気だなぁ。さすがサル!」
センはそう言うとバンのペニスをキュッと握ってやる。
それは既に勃起していて、硬く熱くなっていた。
「取り敢えずシャワー浴びて体を綺麗にしようよ」
「OKッ!!」
そう言うとバンは勃起したペニスをブラブラさせてシャワーを浴びに出かけた。
その間にセンはベッドの下からあるものを取り出していた。
それを着たバンを処刑するために。
「お待たせぇぇっ!!!!」
バンが大きい声で部屋に戻ってきた。
しかも全裸のまま。
「ほら、バンん。今日はこれを着るんだ」
そう言って差し出したものを見たバン。
「…デカスーツ?」
「そ♪と言ってもレプリカだけど。だから実戦では着ることが出来ない」
「…フェイスもあるし…」
「作ったんだよ!バンを処刑するためにさ!」
「…センちゃんって、…器用…」
「ごちゃごちゃ言わずに着替えろよ!」
センがちょっと顔を赤らめて凄むとバンは渋々着替え始めた。
全裸のままでそれを足から順番に通していく。
素材がゴムのように伸び、バンの体に密着していく。
足や腕の筋肉がくっきり浮かび上がる。
腹筋、胸筋も素晴らしい見栄えだ。
そして、バンのペニス。
赤の光沢のあるスーツにしっかり食い込み、その形も見事なほどだ。
よく見るとペニスの血流までが見えるほどだ。
「…ちょっと恥ずかしいなぁ…。…本物よりも少し窮屈な感じがする…」
スーツを着たバンがちょっと照れ笑いをする。
「…それも計算なんだけどな…」
センは独り言のように呟いた。
「イクゼぇっ!!デカレッドッ!!!!」
とポーズを決めるバン。
その途端、バンのペニスが存在感を際立たせた。
「後はこのマスクを付けて…」
バンはそう言うとマスクを被った。
センは今にも飛び掛りたい衝動に駆られた。
(…これからが本番だぜ…)
センは心の中でそう言い、ニヤリとした。