非番の情事 第30話
デカベースの地下倉庫を出たバンとセン。
スーツを解除し、制服に戻っている。
「今からオレの部屋に行くよ?」
センはそう言うとバンの腕を掴み、ゆっくりと歩き始めた。
普通の顔をし、何事もなかったかのように歩くセン。
本当を言えば、ついさっきまで地下倉庫でセンはバンのペニスをこれでもかというほど刺激してやった。
今のバンは射精したくて仕方がないに違いない。
イきそうになったところで寸止めを食らわせてやっている。
しかもセンのテクニックにメロメロになっているのだから。
(…簡単にはイかせないのがオレの意地悪なんだよねぇ♪)
それに対し、バンはさっきから潤んだ瞳でセンを見ている。
顔をほんのり上気させ、何か言いたそうに。
それもそのはず。
今、バンとセンは地下倉庫から部屋の方へ上がるエレベーターに乗っている。
エレベーターは混雑していた。
隣りの人との体がピッタリとくっつくほどに。
そんな中に2人はいるのだ。
そんな中でセンはバンのペニスを再び刺激していたのだった。
誰にも気付かれないように、顔は全く別の方向を見ているセン。
だが手はしっかりとバンのビンビンに勃起したペニスを刺激していた。
まずはズボンの上からバンのペニスをそっと撫でる。
手のひらで包み込むような感じでバンのペニスと睾丸の部分をゆっくりと妖しく撫でる。
「…ッ、…クッ…!!」
バンの甘い吐息が漏れ始めた。
程なくしてバンのペニスは完全に上を向いて勃った。
その茎は非常に硬くなり、ピクピクと脈打っている。
「…セ、…センちゃぁん…」
バンが何かを言おうとする。
だがセンはバンのペニスをキュッと握ることで応えた。
「んあッ!!」
エレベーターの中でバンが素っ頓狂な声をあげる。
周りの者が一斉に振り返る。
バンは顔を真っ赤にして俯く。
更に追い討ちを掛けるようにセンはバンのズボンのファスナーを下げ、その中へ手を突っ込んだ。
「…ッ!!」
バンは目をギュッと閉じ、体を一瞬ピクリとさせた。
ズボンの上からではなく、トランクスの中へ忍ばせ、直にバンのペニスを握るセン。
そのビンビンに勃起したペニスを親指と中指で摘むとゆっくりと、揉み込むように刺激し始めた。
…キチュ…、…クチュ…!!
「…ンッ、…クゥ…ッ…!!」
バンが時折歓喜の声をあげる。
次にセンはバンのペニスを掴み直すと、ゆるゆると扱いてやった。
クチュクチュ、…クチュクチュ…!!
「…あ、…あ…あ…!!」
声を出すまいと必死に耐えているのが分かる。
だが快感に耐えられず、小さく喘いでしまうバンだった。
やがて2人が降りる階にたどり着いた。その階で降りたのはバンとセンの2人だけだった。
センはバンのペニスから手を離し、ズボンのファスナーを上げてやる。
「…はぁ…、…はぁ…」
バンの息遣いが荒い。
相当来ているようだ。
「どした、バンん?」
センはわざとそうやって声を掛ける。
するとバンは、
「…も、…もう、…勘弁してくれ…」
と言った。
「何を?」
分かっていたがこうすることでますますバンを追い詰めるセン。
「…もう…イかせて…!!」
「まだまだ♪」
センはニヤリと笑うとそのままスタスタと歩き始めた。
部屋までの長い通路を歩く。
その間もセンは徹底的にバンを責めまくった。
横に並んで歩くバンのペニスを刺激し続ける。
バンは抵抗もせず、必死に耐えている。
息遣いがさっきよりも激しくなった。
狂い始めているといってもいいかもしれない。
それでもセンは無視してバンのペニスを弄り続けた。
「さぁ、着いたよ?」
センはそう言うと部屋の鍵を開け、バンを先に通した。
その時、既にバンは完全に腑抜けになっていた。