非番の情事 第16話


「ひああああっっっ!!イッ、…イクウウゥゥッッ!!!!」

バンが絶叫した。
あの日。
バンをバイブ漬けにしたその日。
センはこの上ない衝撃を受けた日でもあった。

ブチッ!!

ドビュッ!!ドビュドビュッ!!!!

バンの腰がグンと浮いたその瞬間、そのスーツの中から、バンのペニスがスーツを突き破って飛び出してきたのだ。
それだけでも目を疑った。
更に。

バチバチバチ…!!ボンッ!!パパパパンッッッ!!パシンッ!!パシンッ!!パンッ!!パンッ!!

何かがスパークし、何かが爆発する。
と同時に、

「うがああああッッッ!!痛ってぇぇぇッッッ!!」

というバンの叫び声。
スーツの破れ目にバンの放った精液が溜まっている。
そしてそれがスーツのショートに関与し、スパークしていたのだ。
スパークのたびに小気味良い爆発音が響き、バンの股間を明るく染めた。
突然、急所を激痛に襲われたバン。
だが、爆発を起こしているので手で押さえることも出来ない。

「痛ってええええぇぇぇぇッッッッ!!!!」

バンの絶叫が響き渡る。
バンは腰をこれでもかというくらい高速にびくつかせ、そのたびに自身のペニスがビクビクと動く。
まるで、魚河岸に上げられた魚が呼吸困難になってピチピチと跳ねるように。

「…すっげぇ…」

それを見ながら、いつの間にかセンは自身のいきり立ったペニスをスーツ越しに扱く。
そして。

「…んッ…」

ドブッ!!

センのスーツ越しに、真っ白い花が咲いた。

それから数日後。
バンとセンとの休日が重なり合う日が再びやってきた。
センは朝からこの上ない喜びを噛み締めている休日だった。
この間、散々虐めまくったバンに今日はセンの部屋に来るように言ったからだ。

(…亀頭をバイブ責めして、射精したくてオレの言うことを何でも聞くと言ったバンが悪いんだから。ここへ来たからには徹底的に虐めてやろう。性の快楽のどん底へ突き落としてやろう…!)

センは何度も部屋を行き来した。
鮮やかな緑の光沢のあるデカスーツに変身し、フェイスだけ外している。
そんなセンのペニスはスーツの中で半勃ちになっており、ピクピクと蠢いていた。

(…早く、…早く来い、バン!!)

午後3時。

ピンポーン!

部屋のチャイムが鳴った。
センは急いで扉を開けた。

「…お、…おう…」

そこにはバンがちゃんと立っていた。
赤の光沢のあるデカスーツ姿で。
もちろん、フェイスは外している。
その瞬間、センのペニスは一気に大きくなった。

「…!」

それを見たバンが一瞬、息を飲み込んだ。

「いらっしゃい、バン。さぁ、入りなよ」

センはそう言うとバンを招き入れた。
バンが緊張した面持ちでセンの部屋に入る。

「さぁ、こっちに来いよ」

センが中に入っても、バンは入口で固まってしまっている。

「バンってば!」

センはそう言うと両手を広げた。
するとバンは諦めたようにゆっくりとセンの方へ歩いてきた。

「…オレは、…どうすればいい?」

バンがセンに尋ねる。
バンの目はおどおどとし、どこか不安げだった。

「大丈夫。オレに任せてよ」

そう言うとセンはまず、バンをギュッと抱き締めた。
バンは無言のまま、センのされるがままになっている。

「…」

センはゆっくりとバンの匂いを嗅いでみる。
少し汗臭く、また土埃の匂いがする。
その匂いがセンを余計に興奮させた。

「…バン…」

センはバンを上向かせるとゆっくりとキスをした。
優しいキスを繰り返す。

チュル、ピチャ…

淫猥な音が部屋に広がる。
そうしながら、センは自身の昂ぶりをバンに擦り付け始めた。

「…ん…」

バンも時折声をあげる。
その時、センはバンの変化を足で感じた。
センの足に当たるバンのペニスが少しずつ硬くなっている。

「…バンン♪」

センは左手でバンの腰を持ち、右手でバンのペニスをキュッと握った。

「んあっ!」

バンが喘ぎ、腰をやや後ろへ引く。

「キスで感じちゃった?いやらしいな、バンは!」

センはそう言いながら、スーツの上からバンのペニスを撫で回し始めた。

「…あっ、…んんっ…、…はぁ…」

バンが目を閉じ、恍惚とした表情を浮かべた。

「…バン、両足を少し開いて、腰に手を当てて立って…」

センがそう言うと、一瞬困ったような表情を浮かべたバンだったが、言う通りに両足を少し開き、腰に手を当ててセンの前に立った。

「…いい眺めだよ、バン」

バンは今、真っ赤な光沢のあるスーツに身を包んでいる。
その逞しく鍛えられた腹筋や腕の筋肉。
そして。
スーツの股間。
バンの男としての象徴であるペニスは完全に勃起し、スーツの中で真っ直ぐに勃っていた。

「素敵だよ、バン」

センはそう言うとバンの目の前にしゃがみ込んだ。
センの目の前にはバンの大きく勃起したペニスがある。
センはバンの尻に手を回し、体を固定した。
そしてバンの股間へ顔を埋めた。

「ああっ!んあっ!ふあっ!」

センがバンのペニスをスーツ越しに咥えたり、下から上へ舐め上げたりするたびにバンが喘ぐ。

…クチャ…、…ニュチュ…

そのペニスの先からトロリとした先走りが滲み始め、それがスーツとセンの舌使いとで擦れ合っていやらしい音が奏でられる。

「でも!」

センはそう言うと勢い良く立ち上がった。

「今日はバンを気持ち良くさせるのが目的じゃないんだ」

センはそう言ってニヤリと笑った。


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