非番の情事 第15話
「ふああああッッッ!!」
亀頭の先端にバイブを付けられ、その振動に射精しそうになるのを必死に堪えてセンを見るバン。
その顔は上気し、目は潤み、目尻に涙が溜まり始めている。
そして。
バンの勃起したペニスの先端からは先走りがスーツ越しにトロトロと溢れ、スーツの下腹部の辺りは色を失っていた。
「…お願いだよ、…センちゃん…。…もう、…こんなこと、…止めて…!!」
バンは必死にセンに訴えかける。
「だから言っているだろ?ちゃんと正直に質問に答えたら止めてあげるよ」
センはそう言うと再び同じ質問を繰り返した。
「バン。オナニーは週に何回?」
「…毎日…」
「…俺に扱かれたり、しゃぶられたりして気持ち良い?」
センは少しだけバイブの振動を速める。
「…やっ、…あっ!あっ!…あんっ!」
亀頭のくびれをバイブで責められているので相当来ているのだろう。
床を転げながらバンが涙を伝わらせる。
射精したいのに射精させてもらえない。
そのもどかしさで頭が混乱しているに違いない。
「どうなの、バン?言わないと…」
センがバイブの電源に手を掛けた時、
「気持ち良いです!センちゃんに扱かれたりしゃぶられたりして、凄く気持ち良いです!」
とバンが叫んだ。
(バンを責めたい!!精神的に甚振って、滅茶苦茶にしてやりたいッ!!)
センの心の中は欲望でいっぱいになっている。
その思いが彼の行動に表れていた。
バンのペニスに直接バイブを付け、射精したくても射精出来ない速度にしてお預けを食らわせる。
そしてその速度を上げ、射精の限界を近付かせ、その瞬間、わざと速度を遅くし、射精を遠のかせる。
普通の大人でもそれを繰り返されたら気が狂ってしまう。
だが、相手はバンだ。
やりたい盛りの、20代そこそこの元気な男の子だ。
しかも女ともしたことのない、オナニーしか知らない純粋な男の子だ。
その気の狂いようはかなりのものだろう。
「…もう、…いいだろ…?…だから…」
「…だから何?」
「…だから…」
そう言うとバンは言葉を詰まらせた。
「何だよ、バン?」
センが速度を速める。
「やあああっっ!!」
バンが叫ぶ。
センは再び速度を遅くする。
「あっ、…はあっ…。…もう、…止めて…。…俺を、…イかせてッ!!」
バンが懸命に堪えながらセンに懇願している。
早く射精して気持ち良くなりたいのだろう。
だがセンはバンの期待をことごとく裏切った。
「まだだ。もう1つだけ」
「…?」
バンは大きく息をしながら、センを見上げる。
スーツ姿のセンは自身のペニスを最大限に大きくし、その先端はぐしょぐしょに濡れ光っている。
「バンが今後、俺の言うことを何でも聞くと約束する?」
「…」
バンは泣きそうになっている。
「どうなんだよ、バン?」
再び速度を上げる。
「うわああっっ!!」
バンが悲鳴をあげる。
再び速度を遅くする。
「俺の言う通りに何でも素直に従う?そしたらイかせてあげるけど?」
するとバンはとうとうコクリと頷いた。
「…何でも聞きます。…だから…」
センはニヤリとするとバイブの速度を最大まで上げてやった。
「ひああああっっっ!!イッ、…イクウウゥゥッッ!!!!」
バンが絶叫した。
ブチッ!!
ドビュッ!!ドビュドビュッ!!!!
突然、何かが弾けた。
と同時にバンのペニスからは今までにないほど、強烈な匂いを放つ、濃白色の精液がものすごい勢いで飛び出した。
そして。
何かがスパークした。