非番の情事 第14話


まだ使ったことのない菊門にバイブを挿入され、その振動による前立腺刺激で絶頂を迎えたバン。
彼は今、センに後ろから抱き抱えられ、大きく息をしながらぐったりとしていた。
その目は虚ろで、完全に気力を失っていた。
そりゃそうだろう。
昨日から散々、センに調教され、射精を繰り返しているのだから。
だがその甲斐あって、バンは少しずつ性の快楽に目覚め始めていた。

(…若いって凄いよな…)

バンは昨日は3回、今日は2回射精している。

(…と言うことは今日はもう1回は射精出来ると言うことか?…いや、でもキツイだろうか?まぁ、どっちでもいいか)

「ねぇ、バン」

センはバンを離す。

「…」

バンは無言で、ぐったりとして地に横たわった。
それでもバンのペニスは元気を失わず、ぐしょぐしょに濡れたスーツの中でテントを張っていた。

「もう1つ、レベルを上げてみようか?」

「…もう…、…止めてくれ…」

バンが力なく呟いた。
そんな声を無視するかのように、センはバンのアナルに入っているバイブを抜いた。

「んっ!ふっ!」

その途端、バンが変な声をあげた。
センはバンのペニスをスーツ越しに掴んだ。

「2回もイったってのに、本当に元気だな、バンのおチンチン」

センはそう言うと、スーツの中からまた別の物を取り出した。
クリップの付いているバイブ。
それをバンのペニスの先端より少し中側、亀頭のくびれに当たるように留めた。

「もっと気持ち良くしてあげるよ」

センがそう言ってもバンは何の抵抗も示さなかった。
むしろ、次の調教を待っているかのように、バンのペニスは一回りも二回りも大きくなったような気がした。
センはクリップ型バイブの電源を入れた。

「んっ!!」

バンが一瞬ピクリと動き、ギュッと体を硬直させた。
目をギュッと閉じ、握っている手に力を込めている。
センはそのバイブの振動を、バンが射精するかしないか中途半端な速度に設定した。
バンが射精したくても射精出来ないスピードだ。

「今から俺の質問に答えてよ、バン。正直に答えることが出来たらちゃんとご褒美をあげるから」

「…頼む…、…もう、…止めて…」

その時、センは一瞬だけバイブの振動速度を上げた。

「んあああっっっ!!」

バンが体を捩る。

「俺の言う通りにしなければこうやってお仕置きだよ、バン」

センはニヤリとして言う。

「…バン。オナニーは週何回?」

「…」

バンは答えようとしない。
センはちょっと溜め息を吐くと、再び振動速度を上げた。

「ああっっ!!あっ!あっ!イッ…」

その途端、速度を遅くするセン。

「…やっ…、…ああ…」

バンが目を潤ませて、センを見た。


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