僕だけのヒーロー 第43話
「…温かい…」
僕の上に伸しかかっている竜也さん。
竜也さんの温もりが、僕と竜也さんのスーツを通して伝わってきます。
「愛してるよ、シオン」
僕の耳元に顔を埋めていた竜也さんが言いました。
「俺が、命を懸けて、シオンを守るから」
「…はい…」
僕は思わず、竜也さんの背中に腕を回し、ギュッと抱き締めました。
それが合図でした。
突然、竜也さんがムックリと起き上がり、僕に強引なキスをしてきたのです。
…クチュ、…クチュ…
「…んッ、んんッ!!」
僕が呼吸出来ないほど、竜也さんが強引に舌を絡めてきます。
さっきまでの優しい竜也さんとはうって変わって、凄く激しいキス。
「…ふ…、…んんッ…!!」
僕の口の端から涎が流れます。
それを竜也さんはなんと、キスしている口を離して舐め上げたのです。
「んあっ!」
僕は思わず声をあげてしまいました。
すると竜也さん、今度は僕の両腕を僕の頭上に上げ、片手でガッチリ押さえ付けたのです。
「たっ、竜也さんッ!?」
僕はすっかり狼狽していました。
こんなに激しい竜也さんを見たことがなかったから。
竜也さんは何も言わず、今度は僕の胸に顔を近付けました。
「…シオンん♪」
竜也さんが意地悪い笑みを浮かべて僕を見ます。
「…た、竜也…さん?」
僕の顔は引き攣っていました。
「シオンのここ、勃ってるよ?」
竜也さんが指さしたのは僕の胸。
胸の小さな突起がスーツ越しにも分かるくらい、しっかりと勃っていたのです。
「こんなに勃たせて…。いつの間にこんなにいやらしくなったんだろう、この子は…!」
「なっ、何言ってるんですかっ!!」
僕は思わず声をあげました。
「…フフ…ッ!!」
竜也さんが笑います。
今までの意地悪い顔じゃなくて、優しい笑みを浮かべて。
「かわいいよ、シオン」
…チュッ…
「はうっ!」
竜也さんの唇が僕の右胸にキスをした時、僕の体には物凄い電流が流れました。
と同時に、僕の体はビクンと跳ねていました。
「…た、竜也…さんッ!!」
僕は自分の体がどうかなってしまったんじゃないかというくらい、敏感になっていました。
これが愛する人に「愛される」ということなのでしょうか?
そう考えている間にも竜也さんは次の攻撃を仕掛けてきました。
…チュッ、…クチュッ…!!
「はぁっ!!ああっ!!」
僕の胸を竜也さんが舐めます。
僕の胸の突起を中心に、円を描くように竜也さんの舌が回り、時々、その突起に触れます。
その時、何とも言えない感触が僕を襲います。
くすぐったいような、感じてしまっているような…。
クチュクチュ、クチュクチュ…
「はあっ!!あああっっっ!!んあああっっっ!!」
僕は体を仰け反らせ、弓なりになります。
「…いい声で鳴くなぁ、シオンは。その方が虐め甲斐があるけど!」
竜也さんがさらっと言ってのけます。
「…たっ、…竜也さん…!!…も、…もう…っ…!!」
僕のアソコもビンビン。
ドクドクと先走りが溢れているのが分かります。
「こっちはどうかな?」
竜也さんは不意にそう言うと、顔の位置をずらし、今度は僕の左胸を同じように責め始めました。
「はぅっ!!ああっ!!」
やっぱり同じでした。
どっちも凄く感じてしまいます。
「…たっ、、…竜也さん…!!」
頭がぼぉっとして、思考回路が止まっています。
「気持ち良い、シオン?」
竜也さんが僕を見つめています。
その優しい瞳。
「…竜也…さぁん…」
僕の目から涙が零れました。
「…何か、…竜也さんが、…意地悪だったり、…優しかったり…」
すると竜也さんはフッと笑い、
「シオンだってやってくれたじゃん。これよりも酷いことをさ!」
とニヤリとしました。
「…お返し?」
僕は恐怖に顔を引き攣らせました。
「違うよ」
すると竜也さんは僕の頭を撫でながら、
「シオンを気持ち良くすること、それが俺の務めです!」
と言いました。
「…竜也さん…」
「さぁ、シオン様。次はどこを責めましょうか?」
ニヤリとする竜也さん。
「…」
僕が何も言えずに黙っていると、
「唇、胸と来たらぁ、次は、ココかな!」
と言って、僕のアソコをキュッと握りました。
「うああああっっっっ!!!!」
僕の体に物凄い電流が流れ、僕は大声をあげました。