僕だけのヒーロー 第38話


「…竜也…、…さん…ッ…」

ずっと憧れていた竜也さんと遂に一緒になることが出来ました。
竜也さんの胸の中は凄く温かくて気持ちが落ち着きます。

「…シオン…」

僕達は今、僕の部屋の床の上に寝転んでいます。
竜也さんが下、僕が上。
ヒクヒクと泣きじゃくっている僕の頭を竜也さんは静かに撫でてくれています。

「…今まで、…ホントにごめんね、シオン」

「…あやまらなきゃいけないのは、僕の方です」

そう言うと僕はゆっくりと起き上がりました。
それに釣られるように竜也さんも起き上がります。

「…竜也さんが僕のことを好きって分かっていたら、…最初に竜也さんを犯すことなんてなかった…のに…。…もっといっぱいいっぱい、気持ち良くしてあげられたのに…」

「それじゃ、オレがやっぱり悪いんじゃん!」

竜也さんが意地悪い笑みを浮かべて言います。

「オレがはっきりしなかったから、シオンは我慢出来なかったんだろう?」

「ち、違ッ…!」

僕が言いかけた時、竜也さんは僕を再び抱き締めました。

「いいよ、シオン。どっちが悪いなんてさ。それにさ!」

そう言うと竜也さんは僕をじっと見つめ、ニヤッと笑いました。

「シオンに両手両足を縛られて、ココを責められた時、オレ、物凄く感じちゃってたんだぁ。ヒーローが徹底的に凌辱されているみたいな感じでさ♪」

そう言って竜也さんは自分のアソコを指差しました。
それを見た僕は思わず息を呑み込みました。
竜也さんのアソコ。
既にビンビンになって、ジーパンの上からでも分かるくらい、大きくテントを張っていたのです。

「だからさ!」

そう言うと竜也さんは僕の頭をグイッと寄せ、額と額をくっ付けました。

「これからもシオンに徹底的に苛められたいなぁって♪」

僕は思わずプッと吹き出しました。

「それじゃあ、僕は気持ち良くなれないんですか?」

「そんなことないよ?」

またまた竜也さんの顔に意地悪い笑みが浮かびます。

「シオン様はオレとドモンの小さなご主人様。その命令には絶対でございます。シオン様に甚振られるのもオレ達の務め、シオン様を満足させるのもオレ達の務めです」

そう言うと竜也さんはベッドの上に座り直しました。
そして僕においでおいでをしています。
僕は急いで竜也さんの横に座りました。

「…シオン…」

不意に真顔になった竜也さんが僕の肩に腕を掛けてきました。
僕はドキドキしながら竜也さんを見ます。

「…目ぇ…閉じてよ…」

言われるままに目を閉じる僕。
と次の瞬間、僕の唇に柔らかい物が触れました。

「…ふ…ん…」

竜也さんご自慢の優しいキス。
ちょいちょいと啄ばむようにキスを繰り返します。

「…好きだよ…、…シオン…」

そう言うと竜也さんは僕の頭を固定し、ゆっくりと唇を食んできました。

「…ん…、…んん…!!」

思わず声が出てしまいました。
竜也さんのキスは相変わらず気持ち良くて。
また目頭が熱くなってしまいました。
そうこうするうちに竜也さんの舌が僕の唇に当たっているのに気付きました。
僕が口を開くとゆっくりとその舌が入ってきました。
僕も同じように舌を使い、竜也さんの舌を絡め取ります。

…クチュ、…チュッ…!

いやらしい音が部屋に響きます。
竜也さんの舌が僕の口の中を動き回ります。
僕のアソコはずっと疼きっ放し。
ズボンの中が痛いくらい。
その時、竜也さんがゆっくりと体重をかけてきました。
僕達は重なるようにゆっくりと後ろへ倒れ込んだのです。


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