僕だけのヒーロー 第24話
「クロノチェンジッ!!」
ドモンさんがそう叫んだ瞬間、ドモンさんの体が光に包まれ、黄色の鮮やかな光沢のあるスーツに変身していました。
「…うわあ…」
ドモンさん、タイムイエローに変身していました。
でもマスクは付けてはいません。
そのスーツは首から下が体に密着するようにぴっちりとしていて、ドモンさんの腹筋や腕、足の筋肉がしっかりと浮かび上がっています。
実は、これが僕の「ご主人様」としての命令。
クロノチェンジして、地球を守るヒーローとして処刑されてほしいって言ったのです。
そして何よりも目立つのはドモンさんの股間。
大きなアソコがくっきりと山型を作っています。
思わず飛び掛りたい衝動に駆られました。
「どう?かっこいい?」
ドモンさんが様々なファイティングポーズを取ります。
その度に股間の部分がその怒張をアピールしていました。
「…カッコイイ…」
僕が思わず呟くとドモンさんは僕をギュッと抱き締め、
「俺はシオンのナイトだからな。何だって言うこと聞くよ」
と言うと、
「…シオンの好きに、…してくれていいよ…」
と言いました。
「…じゃあ、僕も…」
そう言うと僕の体が輝きました。
次の瞬間、鮮やかな緑色の、光沢のあるスーツに身を包んでいました。
もちろん、マスクを外したままで。
「じゃ、始めましょうか!」
僕がそう言うとドモンさんは再びファイティングポーズを取って、
「行くぜッ、シオン!」
と言いました。
「…フフフ…。ドモンさん、竜也さんは呼ばなくていいんですか?一人だけで僕に勝てると思ってるんですかぁ?」
正直なことを言えば、竜也さんもここにいて、一度に2人ともやられてしまうっていう設定にしたかったのですけど。
まぁ、仕方がないですね。
「るっせぇっ!!お前を倒すくらい、俺一人で十分だぁッ!!」
そう言うとドモンさんは僕にパンチを繰り出してきました。
もちろん演技だから力は抜いて、しかもスローで。
僕はドモンさんのパンチを右手でしっかりと握りました。
「フフフ。それで僕に勝てると思っているんですか?」
そう言うと僕はその右手を思い切り払い除けました。
ドモンさんが一瞬フラ付きます。
その隙を狙って僕はドモンさんの腹にパンチをお見舞いしました。
「…ぐふ…ッ…!!」
ドモンさんの顔が一瞬蒼くなりました。
「…あ!!」
僕はそう言うとドモンさんに寄りました。
「ごめんなさいッ!本気で入っちゃいましたか!?」
演技のつもりだったのにちょっと力が入ってしまったようです。
「…だ…い…じょ…ぶ…」
ドモンさんは痛みで顔をしかめながらもニッコリして言いました。
「ごめんなさいッ、ドモンさん!本当にごめんなさい!」
「…いいって。気にすんなって!」
少し落ち着いた後、ドモンさんが僕にそう言ってクシャクシャと頭を撫でてくれました。
「さ、続きやろうぜ!」
そう言うとドモンさんは再びファイティングポーズを取りました。
「行くぞッ!!」
そう言うとドモンさんは今度はキックを仕掛けてきました。
「ふんッ!!」
僕は同じようにドモンさんの足を掴み、そのまま放り投げました。
「うわあああっっ!!」
ドモンさんが派手に倒れます。
「…そうだ。ドモンさんには実験台になってもらいましょう」
僕はそう言うと、さっき開発したばかりの道具を机の上から取りました。
そして、それをドモンさんの、大きく勃起している股間に当てました。
そして、そのスイッチを入れました。
ヴウウウ…ン…!!
その瞬間でした。
「ぐうぉわあああッッッ!!」
ドモンさんが悲鳴をあげました。
ドモンさんの顔が次第に恍惚になっていくのが分かりました。
その叫び声は何ともリアルで僕のアソコもそれに反応していました。
ドモンさんに当てたもの、それはいずれ竜也さんの処刑にも使おうとしていた「エビル・サンダー」だったのです。