僕だけのヒーロー 第23話
「シオン。今日、暇か?」
ある日、僕が部屋で作業をしていると、ドモンさんが声を掛けてきました。
「暇ですけど…。どうしたんですか、急に?」
僕がニコニコして答えると、ドモンさんは、
「じゃあさ、後でイイコトしねぇ?」
と言いました。
その言葉に僕は思わず吹き出しました。
「イイコトって…。別にいいですけど」
「うし!じゃぁ、後でまたここに来るよ」
「ドモンさん。今日は仕事はいいんですか?」
するとドモンさん、大威張りで、
「今日はサボる!」
と大きな声で言って部屋に戻っていきました。
僕はフッと苦笑しましたが、右手をアソコに持っていきました。
暫くすると、僕の部屋をノックする音が聞こえました。
「シオンん!」
ドモンさんの声です。
僕は急いでドアのところまで行くと、ドアのカギを外しました。
「ようッ!」
ドモンさんが爽やかな笑みで手を挙げました。
「どうぞ!」
僕はそう言うとドモンさんを中へ招き入れました。
と次の瞬間、ドモンさんの表情が突然変わったかと思うと、僕をギュッと抱き締めてきました。
「…ドモンさん…」
「…シオン…」
ドモンさんの体の温もりが伝わってきます。
あの告白からドモンさんはすっかり僕のもう1人のヒーローになりました。
普段は普通の仕事仲間ですが、2人きりになるとこうやって僕をギュッと抱き締めてくれたり、僕の遊びに付き合ってくれます。
遊びというか、僕の一方的な我儘なのかもしれませんが。
「ドモンさん」
「何だよ、シオン?」
僕の頭上でドモンさんが見下ろしています。
「…インナーだけになって下さい」
「…しゃーねーな…」
そう言うとドモンさんはあっと言う間に着ていた服を脱ぎ捨て、グレーのインナースーツ姿になりました。
グレーにイエローのラインが入っていて、見ている者に妙な感情を抱かせます。
ドモンさんのガッチリした体にピッタリと密着するグレーの、伸縮性のあるスーツ。
それがドモンさんの体中の隆起をしっかりと浮かび上がらせています。
中でも。
ドモンさんの、男としての象徴。
股間に静かに息づくそれは普段からその存在をしっかりと表わしていました。
「そんなに見るなよォ」
ドモンさんが股間を手で覆います。
「いいじゃないですか、もっと見せて下さいよ」
僕はそう言うとドモンさんの両腕を掴み、股間の覆いを取りました。
「…何か、すげぇ恥ずかしいなぁ…」
ドモンさんがテレ笑いします。
ドモンさんのアソコが心なしか、少しだけ大きくなったような気がしました。
「ドモンさん、壁際に行って下さい」
「…こうか?」
ドモンさんはそう言うと壁際に背中をくっつけました。
「そして、こうして…」
僕はそう言いながらドモンさんの両腕を肩の高さで横一文字に開きました。
「…シ、シオン…?」
心なしか、ドモンさんの息遣いが荒くなっているように思われます。
「いやらしいですね、ドモンさんは」
僕はそう言うと、ドモンさんの股間に息づいている、ドモンさんの象徴を静かに包み込みました。
「あうっ!」
突然のことに変な声をあげるドモンさん。
「…」
僕は何も言わず、ゆっくりとそれを手のひらで上下し始めました。
「…んッ!!…クッ…!!…シッ、…シオン…様…ッ…!!…んはッ…!!」
僕の手の動きをじっと見つめているドモンさん。
その目はトロンとしていて、顔は少しだけ赤みが差しています。
そして僕の手の中に納まっていたものはムクムクと急成長し、1分とたたないうちにインナーの中で最大まで勃起し、臍を通り越すほど大きく、そして太くなっていました。
それだけではなく、ドモンさんのそれは先端のくびれまでしっかりしていて、その形までがインナーを通してはっきりと分かるほどでした。
「…ドモンさぁん!何でこんなにビンビンになってるんですかぁ?」
「ああッ!!シッ、シオン様…ッ!!」
ドモンさんの声が徐々に上ずっていきます。
「ねぇ。何でこんなに勃ってるんですか?」
「…あッ!!…あッ!!…そッ、それは…ッ!!…シオン様に…触られて…いる…からです…」
ドモンさんが喘ぎながら言いました。
僕は暫くするとドモンさんのアソコから手を離しました。
「…ん…クッ…!!」
ドモンさんが大きく息を吐きます。
僕はそのままドモンさんに凭れかかりました。
「…ドモンさん…」
「何でしょう?」
「…キス…して…下さい…」
僕がそう言うとドモンさんは小さく微笑み、僕を優しく抱き止めました。
そしてゆっくりと唇を合わせ始めました。
…チュッ…
啄ばむような、優しいキス。
ちょいちょいと僕の唇に触れては離れ、触れては離れを繰り返す。
それが凄く気持ち良くて。
僕のアソコもビンビン状態。
「…シオンも…、…大きくなってるじゃねぇかよ?」
そう言うとドモンさんの手が僕のを撫でてきました。
「んぅッ!!」
思わず僕は声をあげてしまいました。
「ドッ、ドモンさんッ!」
僕が声をあげるとドモンさんはニヤリとして、
「気持ち良かったか?」
と聞いてきました。
「…はい…」
僕が小さく頷くとドモンさんは僕の頭をクシャクシャと撫でました。
そして、
「さぁ、シオン様ッ!ヒーローの処刑の時間です!煮るなり焼くなり好きにして下さい!」
と大きな声で言いました。
「じゃあ、ドモンさん。クロノチェンジして下さい」
僕がそう言うとドモンさんは胸の前で腕をクロスさせ、
「クロノチェンジッ!!」
と叫びました。
その途端、ドモンさんの体が光に包まれました。