僕だけのヒーロー 第16話
翌日。
「じゃあ、シオン。行ってくるから、留守番頼むよ」
いつものように営業に出かけた竜也さん、アヤセさん、そしてユウリさん。
ドモンさんは何となくソワソワしています。
今日もナンパに行くのでしょう。
「行ってらっしゃい。頑張って下さいね」
僕はニコニコしながら4人を見送りました。
でも、今日の僕は心なしかその顔がいつもよりもにやけていたに違いありません。
その数分後のことでした。
ガチャ!
扉が再び開いて、1人の男の人が部屋に入ってきたのです。
「お帰りなさい、竜也さん」
僕はニヤリとしながら竜也さんを迎えました。
僕の心臓は今、物凄くドキドキしています。
これから、僕にとって物凄くワクワクするようなことが待っていたからです。
「…」
それとは反対に、竜也さんはじっと僕を見つめているだけでした。
「こっちに来て下さいよ」
僕がそう言うと竜也さんは静かに僕の目の前までやって来ました。
「…約束通り、みんなをまいて帰ってきたけど…」
ちょっと顔を赤らめて言う竜也さん。
「…で、オレはどうすればいいんだい?」
半ばぶっきらぼうに言う竜也さん。
「オレの体、シオンの好きにさせてやるよ!」
「まぁまぁ。そんなに慌てないで下さい」
僕は物凄く興奮していました。
竜也さんの口から「シオンの好きにさせてやる」なんて言う言葉が出るなんて。
それだけで僕のアソコは痛いくらいに勃起しました。
「竜也さぁん」
僕は少し甘えた声を出すと、竜也さんに抱き付きました。
「僕を抱き締めて下さい」
僕がそう言うと竜也さんの腕が伸びてきて、背後でギュッと僕を抱き締めました。
竜也さんの温もりが僕に伝わってきます。
トクン、トクンと竜也さんの心臓音が聞こえてきます。
「竜也さん、キスしてくれませんか?」
僕はちょっと竜也さんを見上げて言うと、竜也さんは無言のまま僕の頭を抱きかかえました。
竜也さんの唇が僕のそれに近付いてきます。
チュッ…
静かな音がしました。
…チュッ…、…クチュ…ッ…!
竜也さんの唇が僕の唇を啄ばむように何度も何度も触れます。
「…シオン…」
不意に竜也さんが僕を呼びました。
「?」
「…シオンの好きにしていいんだよ?シオンのアソコ、当たってる…」
「慌てないで下さいよ。ゆっくり楽しみましょうよ」
「でも、早くしないとみんなが帰ってきちゃうよ?」
竜也さんがじぃっと僕を見つめています。
「…じゃあ、竜也さん。クロノチェンジして下さい」
僕がそう言った時でした。
竜也さんがいきなり全てを脱ぎ始めたのです。
「?」
「…この方がいいんだろう、シオン?」
竜也さんの程よく日焼けした肉体が僕の目の前に現れます。
ゴツゴツした腕、しっかりと割れた腹筋、隆々の脚が僕の目に飛び込んできます。
そして。
竜也さんの男としての象徴。
それは平常時の大きさで、それでもしっかりと剥け切っており、くびれがしっかりしていました。
「…竜也さん、…凄い…!!」
僕のアソコは既にテントを張り、僕のハーフパンツをパンパンに押し出していました。
「シオンもクロノチェンジしなよ」
そう言うと竜也さんの体が光り、地肌の上に直接、真っ赤な光沢のあるスーツを纏っていました。
もちろん、マスクは外した状態でいます。
「…凄いですよ、竜也さん」
僕の体も光り、僕は鮮やかな緑色のスーツを纏っていました。
「じゃあ、ベッドに横になって下さい」
僕がそう言うと竜也さんは無言のまま、背後のベッドに横になりました。
そして目を閉じ、大の字になりました。
僕は竜也さんの横に座りました。
「いただきまぁす!」
僕は元気良くそう言い、竜也さんのアソコに手を伸ばし、そっとそれを包み込みました。
「んッ!!」
竜也さんがピクリと反応し、体を跳ねらせました。
それはまだ柔らかくて、それでも熱を帯びていて。
「やっぱり大きいですね、竜也さんのココ。僕の手の中に収まり切らないです」
僕はそう言うとゆっくりと手のひらを動かし、上下左右に擦り始めました。
ゆっくり、ゆっくり。
「…んッ…、…んあッ…、…クッ…!!」
竜也さんが時折、喘ぎます。
その顔は恍惚な表情になったり、目をギュッと閉じたり。
その顔を見ているだけでも僕は興奮しました。
「竜也さん、しっかり感じてるんですね」
「…るッ、…せぇ…ッ!!」
口では強がる竜也さん。
でも竜也さんが吐き出す吐息と、スーツに覆われているアソコは少しずつ変化を見せ始めていました。