課外授業 第9話


「…い、…嫌だ…」

壁に磔にされた魁が声を震わせる。
そして体を何とか引き離そうとするのだが、魁の体を縛り付けているつるも魁の意志の一部だ。
外れるわけがない。

「…も、…もうッ…、…嫌だぁぁぁッッッ!!」

魁の思考は相当混乱を起こしているようだ。

「…なぁにわけのわかんねぇこと言ってんだよ、魁ぃ?」

オレはそう言うと、魁の胸をスルッと撫でた。

「ひっ!!」

魁の体がピクリと動く。
オレはそのまま魁の胸をゆっくりと撫で始めた。

「あッ!!ああッ!!」

魁が歓喜の声をあげる。
魁の荒い息遣いで胸が大きく動く。
オレはそっと魁の耳元に顔を近付けた。

「自分から犯してほしい、オレに滅茶苦茶にしてほしいって言ったの、誰だったっけぇ?」

「…ッ!!」

その途端、魁の体から力が抜けた。

「オレに犯されたくて、自分から飛び込んできたんだろうが。…今更ジタバタするなよ!」

オレはそう言うと魁の胸に爪を立てた。
そして小さな突起を見つけ出し、それを引っ掻き始めた。

「…ッ!!…ッああああッッッ!!!!」

魁が叫び声をあげる。
オレは魁の、両方の胸の突起を交互に引っ掻く。

「んッ!!ああッ!!ああああッッッ!!!!」

叫び声が徐々に大きくなっていく。
オレが引っ掻く手を魁の左のそれから右のそれへ動かすたびに、

「ひあッ!!」

と魁が鳴き、体を跳ねらせる。

「へぇ、魁ぃ。お前、右胸が感じやすいんだぁ!」

オレはそう言うと魁の右胸の突起へスーツ越しに吸い付いた。

チュウゥゥッッ!!

「んああああッッッ!!!!」

魁が今までにないほどに叫んだ。

「もっと気持ち良くしてやるよ」

オレはそう言うと魁のその突起を舌でコロコロと弄ってやった。

「んあッ!!んあッ!!クッ!!…うう…ッ!!」

「オラ、ココも握っておいてやるよ!その方が感じやすいだろ?」

オレはそう言いながら右腕を魁の下半身へと伸ばす。
そしてビンビンに硬くなっている股間の情熱をキュッと握ってやった。

「ふああああッッッッ!!!!」

魁の体がビクビクと跳ねた。

「…熱いな、お前のコレ!」

オレはそう言うと魁のそれを2〜3度強く握ってやった。

「んああああッッッ!!にっ、兄ちゃあああんッ!!」

オレの顔を見る魁。
といっても、魁はマスクをしているのでどんな表情をしているかなんて知る由もなかったが。

「気持ち良いか、魁?」

「…う、…うん…」

朦朧とする意識の中、魁が小さく頷いた。

「…もっと、…もっと…、…気持ち良くしてよ、…チィ兄ィ…!!」

声に艶かしさがある。その時だった。
魁を縛り上げていた魁の意志ともいえるべきつるがスルリと解けた。

「…う…」

魁がドサリと地面に転げ落ちる。

「もう、オレに抵抗しないか、魁?」

「…」

荒い息をし、床に大の字になっている魁。

「魁?」

「…しない…」

「え?」

「…抵抗しない…。…兄ちゃんに…、…気持ち良くしてもらえるなら…」

その瞬間、オレの体にゾクゾクと快感の電流が流れた。
魁を心の奥底から支配したのだという征服欲がオレの心を満たしていた。
オレはフッと笑うと、

「…分かったよ。…ここからはオレの言うことを全て聞くんだぜ?」

と言い、すかさず魁の胸倉を掴んだ。

「!?」

一瞬、驚いたような声をあげる魁。

「ただし、少しでもオレに抵抗したら、その瞬間、お前を気持ち良くしてやらねぇ!」

少し凄んだ声で言うオレ。
魁は何も言わず、小さくコクコクと頷いた。


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