課外授業 第10話
「…はぁ…、…はぁ…」
オレの足元で大の字になって寝転がっている魁。
魔法変身してマジレッドになり、光沢のある真っ赤なスーツがオレを誘っている。
「…チ、…チィ兄ィ…!!」
艶かしい声を出してオレを呼ぶ魁。
その声にゾクゾクするオレ。
いつも生意気な魁がオレの言いなりになっている。
そんな弟を滅茶苦茶に出来ると思うだけでオレの股間の情熱は痛いくらいに勃起し、マジイエローとなっているオレのスーツを今にも突き破らん勢いだ。
魁は、息を荒くし、胸を大きく動かしている。
その小さな両方の突起の部分はオレの愛撫で光沢を失っている。
まるでスーツの上にそれを描いたように。
そして魁の股間。
臍に向かって真っ直ぐに伸びた硬い情熱。
それがピクピクと脈打っている。
更にその先端部分には白い粘着質な液体が溢れ出ている。
そしてその液体はキツイ匂いを放っていた。
「たぁっぷり気持ち良くしてやるよ」
オレはそう言うと魁の上に覆い被さった。
「んあっ!!」
魁が叫び、体をビクリとさせる。
相当薬が効いているようだ。
オレはまず、自身の股間の情熱と魁のそれとをゆっくりと擦り合わせ始める。
…キュッ、…キュッ!!
オレと魁の情熱が淫猥な音を奏でる。
オレの情熱も先端を濡らし、スーツの中を湿らせている。
「ああッ!!ああッ!!」
魁が声を大きくする。
魁の情熱もビクビクと蠢き、ドクンドクンと脈打っているのがオレの情熱を通して分かった。
「本当に淫乱なんだな、魁って」
オレはニヤリとして言う。
「…んッ!!…ああッ!!」
魁は体を大きく仰け反らせ、オレの声が聞こえているのか分からないほどに悶えている。
「じゃあ、お望み通り…」
オレはそう言うと右腕を魁の股間へと伸ばした。
指先が魁のそれの先端に触れる。
「んああああっっっ!!」
ちょっと触れただけなのに、魁が叫び声をあげ、体を跳ねらせた。
ドクンッ!!
魁の情熱が波打った。
「何だよ、魁ぃ?ちょっと触っただけでそんなに感じてるのかぁ?」
オレの黄色のグローブに魁の粘着質な液体が絡み付いている。
「魁がこんなにも淫乱でスケベなこと、蒔人ニィや芳ネェ、麗ネェには言えねぇよなぁ…。…言っちまおうかなぁ…」
「…やっ、やだ…ッ!!」
荒い息をしながら魁が言う。
少し声が震えている。
マスクの中で泣きそうになっているのだろう。
快楽と羞恥が魁を襲っているに違いない。
「冗談だよ、言わねぇって!」
オレはそう言うと魁の情熱を手のひらの中に包み込んだ。
「んあああっっっ!!」
再び魁が体を跳ねらせる。
オレはその手をゆっくりと動かし、柔らかな愛撫を始める。
「…んッ!!…あッ…!!…く…ッ!!」
オレの手が魁の情熱を下から上へ撫で上げるたびに魁が喘ぐ。
「感じちゃってるのか?」
オレが尋ねると魁は大きく頭を縦に振る。
…クチュ、…クチュ…!!
「あッ!!あッ!!あッ!!」
淫猥な音と共に、魁の声の間隔が徐々に短くなり始める。
オレは手の動きを少しだけ速くした。
グチュグチュグチュ…!!
「んあっ!!んあっ!!んああああっっっ!!!!」
魁がますます大きな声を出す。
「…あああああっっっっ!!!!」
その時だった。
ドビュッ!!ドビュッ!!ビュクビュクッ!!
魁の腰が跳ねた。
と同時に、情熱の先端が膨らみ、物凄い量の涙がスーツを飛び越えて溢れ出した。
「…なッ、…何だよォッ、魁ィッ!!いきなりイクなよォッ!!」
「…ごッ、…ごめ…ん…ッ!!」
オレ自身も驚いていた。
魁がいきなり射精するなんて。
「…お仕置きだ…」
オレは少し凄んだ声を出す。
そして魁の情熱を握り直した。
「もう1回、イかせる!今度はオレに分かるようになぁッ!!」
グチュグチュグチュグチュ…!!!!
「うぅわああああっっっ!!」
魁が悲鳴をあげ、体をバタバタさせた。