課外授業 第34話


…ドクン、…ドクン…

弟の魁に刺激され、情けなくも射精して果てたオレ。
台本ではオレは射精せず、魁がオレの股間を弄っている隙を突いて押し倒し、たぁっぷりと悶えさせるはずだった。

「…気持ち良くない、チィ兄ィ?」

たった一言の魁の言葉がオレを狂わせた。
あんなにオレに犯されるのを嫌がっていた魁が、何だか嬉しそうにオレの股間を弄っている。
オレの苦悶の表情を見てニッコリしていたのだ。

「…んっ、…く…ぅっ…!!…はぁ…っ、…はぁ…っ…!!」

あまりの快感にオレは大きく息をする。
オレの股間の情熱はスーツを持ち上げるかのようにドクンドクンと脈打っている。
黄色い光沢のあったそれがオレの情熱の涙で色を失っていた。

「…イっちゃったね、チィ兄ィ…」

魁がオレの顔を見ながらニッコリとしている。

「…ああ。…魁が愛撫してくれたからな」

「気持ち良かったんだ?」

「ああ。すっごくな」

オレがクシャクシャと魁の頭を撫でてやると、

「…良かった…」

と魁は目を細めて更にニッコリと微笑んだ。
そんな魁の両頬をオレはそっと包み込んだ。

「…チィ…兄ィ…?」

ちょっと驚いたような顔をする魁。

「台本にはねぇけど」

オレはそう言うと魁の唇にオレの唇を重ねた。

「…ん…」

…チュ、…クチュ…

オレと魁の唇や舌が重なり合う音がする。

(…多分、麗ネェは…)

多分、エロ姉ェのことだ。
涎をダラダラ垂らして、オレ達を見ているに違いない。

(…なら、もっと…)

オレはそう言うと魁の腰に手を伸ばした。

「…あ…」

魁の体がふわりと浮き、オレの胸に凭れ掛かるように倒れこんできた。
すかさずオレは魁の腰の位置にある腕をしっかり固定し、再び唇を重ねた。

「…んっ…!…んんっ!!」

…チュル、…グチュ…!!

魁の息遣いとオレ達が奏でるハーモニーが魔法部屋に響く。
オレは容赦なく魁の口の中へ舌を絡ませる。
そんなオレに応えようと、魁は必死になってオレの舌を受け入れる。

(…台本なんて関係あるか!)

オレのSっ気が発火した!
とその時だった。

「…チィ…兄ィ…ッ!!」

魁の腕がオレの胸をグイグイ押していたかと思うと、

「ちょっとッ、チィ兄ィッ!!何度もキスするなんて台本にねぇじゃねぇかよッ!!」

と顔を真っ赤にして叫んだ。

「…クックック…」

妙に笑えてきた。

「チィ兄ィッ!!」

「…ああ。そうだよ」

オレはそう言うと立ち上がって、部屋の入口付近を見た。

「アドリブでもいいよな、麗ネェッ!!」

そう叫ぶと、

「もう翼の好きにしてぇ〜ッ!!」

と言って麗ネェが飛び出してきた。
そう言って魁を押しのけ、

「もう最っ高よッ、翼ッ!!」

と顔を上気させ、目をギラギラさせた麗ネェが掛け寄ってきた。
しかも口元には涎らしきものがこぼれた跡がはっきりと窺えた。

「さすがだね、翼ッ!!もうアタシ好みのストーリー展開にしてくれてるし!アタシがよく読んでいるやおい系の本なんてなくても良かったわね!」

「だから言ったろ?オレらに任せておけばいいって!」

もうすっかり上機嫌だ。

「さぁってと!」

オレはそう言ってクルリと魁の方を向いた。
座って呆然としている魁。
その目の前にはオレの大きく膨れ上がった股間がある。
その先端にはオレが吐き出した情熱の涙が。

「…チィ…兄ィ…?」

「さぁ、魁。今度は魁の番だ」

「え?」

魁がきょとんとした表情をする。

「麗ネェ!ちゃんとカメラ回せよ?これからがお楽しみなんだからさ!」

「分かってるって!アタシ好みに撮っちゃうから☆」

そう言うと麗ネェは再びデジカムを構えた。
オレはその瞬間、ぼぉっとしている魁の頭をしっかりと掴んだ。

「…チ、チィ兄ィ…?…チィ姉ェ…?」

目が明らかに怯えている。

「オラッ!お前が無理矢理出させたコイツ、きれいに掃除しろよッ!!」

オレはそう言うと魁の顔をグイッとオレの股間に近付けた。
そして未だ勃起しているオレの情熱を無理矢理魁の口の中へ放り込んだ。

「んぐッ!!」

突然のことに魁の目がカッと見開かれる。

「んーーッ!!」

魁が逃れようと体をバタバタと動かす。
だがオレはそうはさせまいとしっかりと頭を押さえた。

「オラッ!しっかり掃除しろよッ!!」

「そうよぉ、魁。ちゃんとアタシ達の言うこと聞きなさぁい☆」

麗ネェはオレの股間部分にカメラを近付け、魁の顔をドアップに映している。
そしてチラリとオレを見ると、不気味なほどにニヤリと笑った。

「良かったな、麗ネェ!世界にたった1つしかないレアものビデオだぜ?」

「うん!アタシ、こんな弟が2人もいてホントに良かったよ!」

幸せそうな笑みを浮かべて言う麗ネェ。
あ〜あ、麗ネェ、完っ全に壊れてるよ。
そうこうしているうちに、

…グジュッ、…ジュボッ…!!…ジュル…ッ…!!

という淫猥な音が聞こえてきた。

ジュルルルルゥゥゥゥッッッッ!!!!

「んああああっっっっ!!!!」

突然、魁がオレの股間を思い切り吸い上げた。
何の準備もしていなかったため、オレはもろにその電撃を食らってしまった。

「…か、魁…ッ!!…てめ…ぇ…!!」

オレが体を震わせながら見下ろすと、オレの股間を咥えたまま、魁はニヤリと笑っていた。
その股間は大きく勃起し、真っ赤なスーツに大きな山を作り出していた。

「覚悟は出来てんだろうなぁっ!!」

オレはそう言うと魁の顔を引き離し、無理矢理立たせた。
そして素早く羽交い締めにした。

「うわあああっっっ!!」

魁がビックリして悲鳴をあげる。
背後でオレに羽交い締めにされた魁の体はグインと弓なり状に伸び、その股間を大きく突出させていた。

「お〜い、麗ネェ!これも撮っておけよな!」

そう言ってオレは羽交い締めしている腕で魁の股間を指差した。

「OKッ!!」

そう言って麗ネェがデジカムを持って近付いてくる。

「うわあああっっっ!!やッ、止めてくれぇぇぇっっっ!!チィ兄ィッ!!チィ姉ェッ!!」

魁が叫ぶ。
だがオレは羽交い締めしている腕の力を更に強め、魁が動けないようにした。

「あらあら。魁って結構大きいのねぇ☆」

麗ネェがデジカムを魁の股間に近付ける。

「先端もしっかり形が分かるし、ベルトが窮屈そう☆」

「やッ、やだぁぁぁ…!!」

魁が顔を真っ赤にしている。

「さぁ、翼ッ!魁を滅茶苦茶にしてやって☆」

「了解ッ!!」

オレはそう言うと魁の足元を掬った。

「…あ…」

魁はあっと言う間にオレにお姫様抱っこされていた。

「さぁ、台本に戻ろうか、魁?」

オレはそう言って魁をベッドの上に投げ落とした。

「あうっ!!」

魁がだらしなく落ちる。

「さぁ、今度は魁を気持ちよくしてあげなきゃな!」

オレはそう言って魁の上に伸し掛かった。


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