課外授業 第32話
オレは魁を抱きかかえたまま、寝室へと連れていった。
シングルサイズのベッドが2つ並び、その間にはベッドライトが薄らと灯っている。
「…よいしょっと…」
オレはそう呟くと、ゆっくりと魁をベッドの上に寝かせた。
「…チィ…兄ィ…」
魁がオレを潤んだ瞳で見上げている。
微かだが呼吸も荒いように感じられた。
「…チィ…兄ィ…、…僕を…、…ギュウって抱き締めてよ…」
そう言って両手を差し伸べる魁。
オレはフッと笑い、
「あんまりかわいいことぬかすなよ。ブレーキが効かなくなっちまう…」
と言ってゆっくりと魁の上にのし掛かった。
「…魁…」
オレはゆっくりと魁の頭を撫でる。
「…チィ兄ィ…。…大好き…」
魁はそう言うとゆっくりと目を閉じた。
同時にオレはゆっくりと魁の唇にオレの唇を重ねた。
「…ん…、…んん…」
魁が時折声をあげる。
…チュッ、…クチュッ…
淫らな音が部屋中に響き渡る。
オレの下半身の中心部分、男としての象徴であるそれは完全に形を成し、熱を帯びていた。
オレはそれを魁のそれへとグイグイと押し付ける。
「…んッ、…んん…ッ…!!」
少しずつ、魁の声が大きくなる。
ゆっくりと魁の唇がオレの唇から離れた。
「…チィ兄ィの、…凄く大きい…」
「欲しいか?」
すると魁はちょっとはにかみ、
「…うん…」
と頷いた。
「チィ兄ィ。…触っていい?」
「どうぞ」
オレはそう言うと魁の体の上から降り、魁の隣りに足を投げ出して腰掛けた。
その中心は大きくテントを張り、黄色いスーツのそこをパンパンに押し上げている。
「チィ兄ィの、凄い…」
魁はそう言うとオレの股間へ右手を伸ばし、その膨らみを静かに包み込んだ。
「んッ!!」
物凄い電流がオレの体を流れる。
「チィ兄ィの、おっきいし、硬いや…」
魁の手が少しずつ、形を確かめるかのように動き始めた。
「…んくッ、…はッ、…んんッ…!!」
魁の手がオレの股間の情熱を揉み込む。
そのたびに、オレの体には言いようのない快感が駆け抜ける。
すると魁は、今度はオレの情熱の先端に顔を近付けた。
そしてその先端部分に口づけた。
「んあッ!!」
素っ頓狂な声を上げるオレ。
「そんなに感じちゃった?」
意地悪い瞳でオレを見上げる魁。
「ああ。…スッゲェ、…感じちまった…」
「じゃあ、もっと感じさせてあげるね」
そう言うと魁はオレの情熱を握り直した。
「…食べたい…」
「どうぞ」
ゆっくりと魁の口が近付いてくる。
オレの呼吸は荒くなる。
もうすぐ、もうすぐオレの情熱がスーツ越しに魁の口の中に入るんだ。
魁の口が開いた。
そしてパクッという音を立ててオレの情熱がスーツごと魁の口に包まれた。
「…ッ!!!!」
最大級の快感の波がオレに一気に押し寄せた。