課外授業 第25話
「ななな、何をやってるでござりますですかぁッ!!」
その声を聞いた瞬間、オレは最悪な事態が起こったことを即座に認識した。
「あわわわわ…」
マンドラが。
今までスヤスヤと眠りに就いていたマンドラが目を覚まし、オレ達の光景を目の当たりにしたのだ。
「…あ〜あ、見つかっちゃったぁ。翼ちゃんが大声出すからぁ…」
マジピンクに魔法変身している芳ネェが呑気に声を出す。
「…ほ、芳香ちん!翼ちん!ななな、何をやってるでござりますですかッ!!ししし、神聖な魔法部屋で、ししし、しかも、そそそ、そのような…!!」
「マンドラッ!!これを解いてくれッ!!」
オレは大声でマンドラを呼んだ。
だがマンドラの鉢植えはしっかりと芳ネェの腕の中に収まった。
「ちょっとぉ、マンちゃん。聞いてよォ。翼ちゃんったらね、誰もいないことをいいことにアタシを誘うのよォ?」
「だッ、誰も誘ってねぇだろうがッ!!」
滅茶苦茶なことを芳ネェは言う。
頭に来て思わず叫んだ。
というよりも、いつもの冷静さをオレは完全に見失っていた。
「…あ、…あなた様は…!?」
じぃっと芳ネェを見ていたマンドラがキョロキョロとしたその目を更に大きくさせた。
その瞬間、芳ネェがマンドラの口を塞いだ。
「それ以上騒ぐと、沈めるわよ!!」
「…ひぃ…ッ…!!」
マンドラが何かを言いたそうだったのだが、芳ネェのあまりの迫力に言葉を失った。
「それよりさぁ、マンちゃん」
そう言うと芳ネェはマンドラを連れてオレのもとへやってきた。
「見てよ、翼ちゃんのこの艶かしさ。ほらぁ、アソコなんか凄く大きいしィ、さっきからいっぱい涙を流してるのよォ?」
オレの股間の情熱は萎えることを知らないかのように、ビンビンになったまま、ピクピクと脈打っている。
先端のくびれがくっきりと浮かび上がり、右上がりに伸びてその太さまでがはっきりと分かる。
先端は光沢を失い、その染みがベットリと纏わり付き、じわじわと広がりつつあった。
「…ッ!!」
マンドラの目がギラリと光ったような気がした。
その瞬間、オレの背筋に悪寒が走った。
「…や…め…ろ…!!」
俄かに震え出すオレ。
「もう、止めてくれェェェッッッ!!!!」
目をギュッと閉じ、大声で叫ぶ。
「ねぇ、マンちゃん」
芳ネェがマンドラと向き合う。
「一緒に翼ちゃんをボロボロにしない?」
「…芳香…ちん…」
「マンちゃんもさぁ、翼ちゃんにはいろいろ苛められてるでしょ?日頃の鬱憤を晴らさない?」
「なッ、何言ってんだよッ、芳ネェッ!!マンドラはともかく、芳ネェには何にもしてねぇだろうがッ!!」
「あ、ひっどい!アタシのこと、しょっちゅう小ばかにしてるくせにィッ!!」
そう言うと芳ネェはオレの股間をパンと叩いた。
「…あ…が…!!」
激痛が体を駆け抜けた。
「痛ってェェェッッッ!!!!」
思わず大声をあげた。
両腕を縛られているので股間を押さえたくても押さえられない。
手のひらを握ったり開いたりするくらいしか、今のオレには出来ないでいた。
その時だった。
「おやぁ、翼ちん?アソコを押さえたいのでござりますですか?」
マンドラが芳ネェの腕から離れ、オレの顔の前までやってきた。
「…や…め…ろ…!!」
マンドラの顔付きが尋常じゃない。
目はギラギラと光り、口が大きく裂けているような感じがする。
「だったらボクちんが撫で撫でしてあげるでござりますです」
「止めろォォッッ!!」
しかしマンドラはオレの大きく開かれた股間の間にちょこんと座った。
「失礼しますでござりますです〜♪」
そう言うと葉っぱの腕をオレの股間の情熱にぴたりと這わせた。
「はぅあああっっっ!!!!」
物凄い電流がオレの体を駆け抜け、オレは思わず声をあげ、体を弓なりにさせた。