課外授業 第15話


あれから数日。
魁はすっかりオレの、いやいや、快楽の虜になっていた。

(…チィ兄ィ…、…俺を、…俺を、…犯して…!!)

オレにそう言いたそうな視線を向けてくる。
だがオレはわざと気付かぬフリをしていた。
もっとも、最近は麗ネェや芳ネェ、そしてアニキがいるから2人きりになる時間もないのだ。
魁がオレに視線を投げてくる時の魁は顔をほんのり赤らめ、瞳を潤ませている。
そして魁の股間。
男の子としての象徴であるそれは少しだけ膨らみ、魁のジーパンを少しだけ押し上げている。

(…淫猥なやつ…)

フッとほくそ笑むオレだった。

(…今度はどんな手で魁を犯そうか…)

そう考えるだけで、オレの股間も熱く膨らむのだった。

 

運命の日はその次の日にいきなりやってきた。
アニキや姉貴が一度に出かけたのだ。
しかも夜まで帰ってこないと言う。

「行ってらっしゃい!」
「行ってらっしゃい!」

オレと魁はニコニコしながら3人を見送った。
3人が扉の向こうに出て行き、家の扉を閉めた時だった。
魁がクルリとオレの方を向いたのだ。

「…やっと2人になれたね、チィ兄ィ!」

妖しい笑みを浮かべている魁。

「あんだよ、気持ち悪りぃなぁ!」

オレは内心では大笑いしながらも、顔はめんどくさそうな表情を見せた。

「うるせぇアニキもいねぇから、オレはもう少し寝ようっと」

そう言って踵を返した時だった。

「チィ兄ィッ!!」

突然、背後から魁が抱きついてきた。

「あんだよ、魁ぃ?」

「…あの、…その…」

オレに抱き付いている魁が腕に力を込めている。

「暑苦しいんだよ、お前は!」

そう言ってオレは魁をわざと振り払おうとした。
だが魁はそれ以上の力でオレにしがみ付いている。

「…して…」

「あん?聞こえネェ!!」

「…オレを、…犯して…!!…前みたいに、…オレに、いやらしいこと、いっぱいしてよ…!!」

そう言うと魁は股間をオレのお尻に押し付けた。
その股間の熱いこと。
瞬時にオレの股間も大きく膨らんだ。

「そんなに犯して欲しいのかよ?」

オレは魁の方を向き、その胸倉を掴んだ。

「…ッ!?」

ビックリしてオレを見る魁。

「そんなに犯して欲しいのかって聞いてんだよ!!」

「…うん…」

「…来い!」

オレはそう言うと魁の腕を引っ張り、魔法部屋へと連れ込んだ。
そして荒々しく魁を投げ飛ばした。

「あうっ!!」

不意を突かれて魁が尻餅を付く。
すかさずオレは魁の両足を持ち上げ、その股間へオレの右足を捩じ込ませた。
そして激しく上下させた。

「うわああああっっっっ!!」

魁が大声をあげ、悶え始める。
オレの電気アンマが魁を襲っているのだ。

「オラッ!!いやらしいことをして欲しかったら自分からいやらしいことをしてみろよ!」

オレがそう言うと魁は、

「…マ…、…マージ・マジ・マジーロッ!!」

と叫んだ。
瞬時に魁の体が光に包まれ、マジレッドに魔法変身した。

「ああああっっっ!!」

それでもオレは電気アンマを止めない。
オレの足元で魁の大きく勃起した股間の情熱が蠢いている。
スーツが激しく上下し、魁の股間をくっきりと浮かび上がらせている。

「次はどうすんだよ、魁ッ!?」

すると魁はスーツの股間部分に手を持っていった。
そして、

「ジジル!!」

と唱えた。

…ビッ、…ビリッ…、…ビリビリ…ッ!!

次の瞬間、魁のスーツの股間が裂け始めた。

ビンッ!!

そして中から魁のそれが飛び出した。
オレは電気アンマを止めた。

「…んッ…、…うぅ…!!」

下半身をびくつかせ、魁が呻く。

「…チィ兄ィ…」

魁はオレを呼んだ。

「…約束だろ?…チィ兄ィの手で、俺のを気持ち良くしてくれるって…」

マスクをしているから分からないが、魁はきっと瞳をウルウルさせ、じっとオレを見つめているに違いない。

「しょーがねぇなぁ…」

この間、魁に、魁の情熱を食べて欲しいとせがまれた時、自分でいやらしいことをしたら食べてやるって約束したんだっけ。
オレはゆっくりと魁の横に座り込んだ。

「たぁっぷりと気持ち良くしてやるからな!」

そう言うと魁はコクンと頷いた。


第14話へ戻る    第16話へ進む


メニューに戻る