非番の情事 第27話


ある日の夕方。
センは一人、デカベースの地下倉庫で片付け物をすることになった。

「…めんどくさいなぁ…」

センはそう呟くと、

「エマージェンシー!!デカグリーンッ!!」

と叫んだ。
瞬時にデカスーツに身を包まれるセン。
スーツは相変わらずの密着度で、手足のゴツゴツ感をもくっきりと浮かび上がらせていた。
もちろん、股間のペニスはより一層くっきりと。
フェイスは相変わらず覆っていない。

「…よいしょっと…」

重いダンボールを抱え、ゆっくりと地下倉庫への階段を下りる。
そしてその突き当たり、しんと静まり返ったところに地下倉庫がある。
その銀色の冷たいドアを開ける。
そして中から静かに閉めた。
周囲を改めて見回してみる。

(…ここってこんなに静かだったっけ?)

外と完全にシャットアウトされている。
防音設備でもあるんじゃないかというくらい、空気のキーンという流れしか聞こえない。

(…ここでオレは…、…バンを…)

センはここで何度もデカレッド・バンを犯した。
最初はレイプまがいの行為だったセンの気持ち。
でも今ではバンは完全にセンの虜で、毎晩のように同意の上で犯しまくっている。
ソフトにする時もあれば、バンの両手両足をX字に縛り上げ、バンをギリギリまで追い込み、狂わせた上で犯すなんてハードなものまで。

(…それにしてもバンは変わったよなぁ…)

最初は本当に嫌がっていた。

(…オレに対して飛び掛ってきたこともあったっけ…)

でも今では責められるたびによがりまくり、腰を捩らせ、顔を真っ赤にして泣きながら懇願するのだ。

「…セン…ちゃん…。…もう、…イか…せて…。オレの、…精液、…ビュッビュッて…、…飛ばさせて…」

(…バンは物凄く淫猥だから毎日やられても平気なのかもしれない。でもオレはそこまで淫猥じゃないし…)

「…ん〜、何だかねぇ〜…」

ポリポリと頭を掻く。
そうは言いながらもセンのペニスは少しずつ頭を持ち上げ始めていた。
その時だった。

「セ〜ンちゃんッ!!」

不意に背後から抱き付かれた。
その声で誰か分かった。

「…バンかぁ?」

「当たりぃ!」

センの目の前に回り込んだバン。
何故かデカスーツを身に纏っている。
その体つきは相変わらず素晴らしいものだ。
バンの股間はほんの少しだけ膨らんでいる。
ニコニコした爽やかな笑顔。

「センちゃん、もう終わる?」

「ああ。もうすぐね」

「じゃあさ!」

そう言うとバンは今度は前からセンに抱き付いてきた。
そして首の後ろにゆっくりと腕を回した。

「バッ、バカッ!!誰か来たら…!」

センが慌てたふりをするとバンはニヤリと笑い、

「大丈夫。ちゃんと鍵掛けたから」

と言い、そっとセンにキスをした。

「…センちゃん。…今夜もオレを犯してよ…」

「…急に真顔になったかと思うとこれなんだから…」

センはちょっと苦笑すると、

「バン、ホントにサルなんだな?毎日よく体が保つなぁ」

と言った。
するとバンはちょっと顔を赤らめ、

「だってセンちゃんの責め、めちゃくちゃ気持ち良いんだもん。オレ、センちゃんにメロメロなんだよ!!オレはセンちゃんの奴隷だし」

と言った。
センはその時、バンの股間がパンパンに膨らんでいるのに気付いた。

「何だぁ、バンん?オレに抱き付いてキスしただけでそんなに感じちゃってるのかぁ?」

センはそう言うとバンの腕をグイッと掴んだ。

「あ…」

なんてバンが声を発したのも束の間、センはバンを後ろから羽交い絞めにした。
そしてその右手を素早くバンの股間に持っていき、スーツの股間の裂け目からその中へ手を突っ込み、ビンビンに勃起しているバンのペニスをキュッと握ってやった。

「うああっ!!」

バンが声を上ずらせる。

「相変わらずいやらしいな、バンは」

バンのペニスは硬く熱く、ピクピクと脈打っていた。


第26話へ戻る    第28話へ進む


メニューに戻る