非番の情事 第11話


「んんッ!」

自身の大きく勃起したペニスを握った途端、バンが小さく呻き、体をピクリと反応させた。

「おやおや。持っただけで反応しちゃってるの、バン?」

「…う、うるせぇッ!」

バンは自棄になったかのようにゆっくりと自分のペニスを扱き始めた。

クチュ、クチュ…

先走りで濡れている先端がスーツと擦れ合う。
やがてバンの顔が恍惚になり始めた。

「…ん…、…あ…、…はぁ…」

喘ぎ声が漏れる。

「バン。今度は僕が言う通りに扱いてみて」

センはそう言うと一息置き、

「少しスピードを上げて」

と言った。
それに素直に従うバン。
上下運動を速くした。

クチュクチュ、…グチュッ、グチュッ…!!

淫猥な音と同時に、

「…ああっ、ああっ、ああっ!!」

バンの声が少しずつ上ずり始めた。

「今度はゆっくり」

センに言われたようにするバン。

「…ああっ、やっ、…はっ…」

上り詰めていたのだろうか、バンが悲鳴をあげた。

「まだイッちゃダメだよ、バン。もっと楽しまなきゃ」

バンは目をギュッと閉じ、センの方を決して見ないようにしている。
いつの間にか、センも自分のペニスに手を伸ばし、ゆっくりと撫でていた。
緑の光沢のあるスーツの股間がぱんぱんに盛り上がっている。

「…バン。そろそろイきそう?」

センが尋ねてもバンはぐっと黙ったままひたすらペニスを扱いている。
その目からは一筋の涙が零れた。

「何で泣くの、バン?気持ちいいんだろう?」

そう言うとセンはバンの背後に回った。

「そのまま扱いてろよ、バン。もっと気持ち良くしてあげるから」

センはそう言うと後ろから手を伸ばし、バンの胸の突起物をスーツ越しに探り当てた。
そして、それを優しく、時には激しくクリクリと弄り始めたのだ。

「ひっ!あああっっ!!」

バンの声が大きくなる。
センはその突起物を器用に弄くり回す。

「ああっ、ああっ!!…やッ、止めてくれええッッ!!」

バンのペニスを扱く手のスピードが少しずつ速くなってきた。

「(…もうすぐ限界かな?)気持ちいいかい、バン?」

センはそう尋ねるが、バンは答えようとしない。

「答えないとこうしちゃうよ?」

センはそう言うと、バンのペニスを扱いている手を掴み、無理矢理ペニスから引き剥がした。

「あっ、やっ、やだっ!!」

ジワ…ッ!!

一瞬、バンの腰がビクビクと揺れた。
と同時に、スーツの先端に白い液体が吹き出した。

「もしかして、イっちゃった?」

そう問い掛けるセンにバンは小さく首を振る。

「イきたい?」

「…はい…」

バンが小さく答えた。
センはバンの腕を離し、再びそのペニスを握らせた。

「じゃぁ、俺の目の前で射精して」

センがそう言うとバンは暫くじっとしていたが、諦めたようにペニスを扱き始めた。

グチュッ、ズチュッ…!!

さっきよりも淫猥な音が大きい。
スーツの中はかなりぐしょぐしょになっているに違いない。
そして、

「…んあっ、ああっ、ああああっっっ!!」

ドビュッ!!ドビュゥゥッッ!!

バンの大きな叫び声とともに白濁の精液がバンのペニスから飛び出した。


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