非番の情事 第1話
夕暮れが辺りを包み込み、周りの景色をセピア色に変え始めた。
町の界隈では多くのサラリーマンがスーツに身を包み、それぞれの家路に向かって歩みを速めていた。
デカベース。
宇宙からの侵略者アリエナイザー達から地球を守っている者達も、今日の仕事を急いで終えようとバタバタとしていた。
しかし、デカベース内の一角、地下倉庫だけはその色を別の色に変えていた。
ピチャピチャ、クチュクチュ…
という音と同時に、
「…ん、…んんッ、…あッ…!!…はぁ…ッ…!!」
という喘ぎ声。
「…もう、…や…めて…。…センちゃん…!!」
その声は明らかに男性の声。
息が上がり、はぁはぁという荒い息遣いも聞こえる。
それも束の間、
「…ああああッッッ!!!!」
という悲鳴とも似つかない声が響いた。
と同時に、
ドビュッ!!ドビュッ!!
という何かが飛び出す音。
1人の男性が床に倒れている。
がっちりとした体付き、今風な茶髪のツンツン頭。
しかもその男は真っ赤な光沢のあるスーツを身に纏っている。
そのスーツは体にぴったりと密着し、手や足など体付きをくっきりと示していた。
彼の名前は赤座伴番、通称バン。
侵略者アリエナイザーから地球を守るためにデカレンジャーの一員、デカレッドとして働いていた。
普段は弾丸のように破天荒に突っ走るバンだったが、今の彼はどこか違っていた。
荒い息をし、顔は上気し、その瞳からは涙が流れている。
更に彼の顔はマスクで覆われたりはしていなかった。
そして。
彼の2本の足の付け根。
彼の男子としての象徴、ペニス。
これがスーツの中で大きく天を向いて勃っていたのだ。
そしてそれは血流に合わせてピクピクと動き、その先からは強烈な匂いを放つ真っ白い液体が溢れ返るほどに流れていたのだ。
「…またイっちゃったね。何ていやらしいんだろう、バンは」
彼の大きく勃起したペニスの前に1人の男が不気味な笑みを浮かべて座っている。
彼は江成仙一、通称セン。
バンと同じようにデカレンジャーの一員、デカグリーンとして地球を守っていた。
「もう何度も射精しているのにまだ元気なんだね?」
そんなセンはバンの大きく反り返っているペニスの先をツンツンと突付いてみた。
「あうッ!!」
バンは敏感に反応し、大きく体をバウンドさせた。
「見てごらんよ、バン。バンの周りにお前が咲かせた真っ白い花がいっぱい咲いているよ?」
センはそう言うとバンの頭を掴み、上下左右を見回させた。
バンの頭の上にも、横にも、そして腹の上にも白い斑点がいくつも出来ている。
彼のペニスから飛び出した精液だ。
「…もう、…止めてくれ…」
しゃくり上げながらバンが小さな声で言う。
しかしセンはそんなバンの願いを残酷なまでに裏切ってやった。
「冗談だろう?俺はもっとバンを気持ち良くしてやりたいんだよ。お前のペニスをもっと愛撫してやりたいんだ。お前だってホントはもっと気持ち良くなりたいんだろう?だからたくさんよがってたんだろう?」
「頼むからもう止めてくれよォッ!」
バンが叫ぶ。
「泣くことはないよ。…さぁ、もっと気持ち良くしてあげようね」
そう言うとセンは、まだ熱を帯びているバンのペニスを再び握ると、ゆっくりと口の中に含んだ。